映画『君のクイズ』が、2026年に全国公開される。
原作は、「ゲームの王国」で第31回山本周五郎賞、「地図と拳」で第168回直木賞を受賞した作家・小川哲のベストセラー小説「君のクイズ」。クイズという日常的なゲームを題材にしながらも、想像を超える緻密かつスリリングな展開で話題を呼び、2023年には第76回日本推理作家協会賞を受賞、同年の本屋大賞にもノミネートされた。
物語の舞台は、賞金1000万円を賭けて戦う生放送クイズ番組“Q‐1グランプリ”。世間が注目する1対1の早押しクイズ決勝戦、その最終問題で事件は起こる。張り詰めた空気の中、主人公・三島と争う対戦者・本庄絆は1文字も問題文が読まれていない中で早押しをしてなんと正解に辿り着いてしまう。どんなクイズであれ、問題文が0文字の状態で答えることは不可能なはず——本庄はなぜ、1文字も読まれていないクイズに正解できたのか?
不可解な幕切れに納得できない三島は、不正やヤラセを疑う準決勝敗退者の富塚滋とともに、この謎の真相を追い始める。本庄について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こすことになる。
映画『君のクイズ』で監督を務めるのは、『ハケンアニメ!』や『沈黙の艦隊 北極海大海戦』を手掛ける吉野耕平。クイズという枠を超えた知的エンターテインメントの傑作を、実写映画として臨場感たっぷりに描く。
なお、キャストやスタッフ、公開日などは随時発表予定。観る者すべてが“クイズの参加者”となる体感型映画『君のクイズ』の続報を楽しみに待ちたい。
【作品詳細】
映画『君のクイズ』
公開年:2026年
原作:小川哲「君のクイズ」(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督:吉野耕平
配給:ワーナー・ブラザース映画