主人公・雄司を演じるのは、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』や『八犬伝』などの話題作に出演し、『九龍ジェネリックロマンス』の出演も控える水上恒司。映画単独主演を務めるのは本作が初となる。また、雄司の妻・夕里子役は元乃木坂46のメンバーであり、連続テレビ小説「舞いあがれ!」への出演、映画『山田くんとLv999の恋をする』での主演など俳優業で活躍を見せる山下美月が演じる。
また、Snow Manの宮舘涼太が雄司と夕里子と共に“死者の日記”をめぐる不可解な出来事に巻き込まれていく北斗総一郎役として登場。映画単独初出演となる宮舘が演じる北斗は、どこか怪しく危険な空気をまとう謎めいた男で、『⽕喰⿃を、喰う』のキーマンとも言える役柄だ。
監督は、『超高速!参勤交代』シリーズや、『空飛ぶタイヤ』、『シャイロックの子供たち』などを手がけてきた本木克英。脚本は『ラーゲリより愛を込めて』や『ディア・ファミリー』の林民夫が手がける。
マカロニえんぴつが映画『火喰鳥を、喰う』のために書き下ろした新曲「化け物」が、主題歌に起用。楽曲についてボーカル&ギターのはっとりは、「自分を蝕んでいく不安や孤独感、疑心の正体を、火喰鳥のような “見えざる化け物” になぞらえて書きました」とコメントを寄せている。これまでのマカロニえんぴつにはない、緊迫したムードのコーラスセクションにも注目だ。
信州で暮らす久喜雄司と夕里子の元に戦死した先祖の久喜貞市の日記が届く。その日記に綴られていたのは、戦地での壮絶な日々と、何としてでも生きようとする貞市の異様なまでの執念だった。最後のページに綴られていたのは「ヒクイドリ、クイタイ」の文字。その日以来、幸せな夫婦の周辺で不可解な出来事が起こり始める。超常現象専門家・北斗総一郎を加え真相を探るが、その先に現れたのは驚愕の世界だった。
そしてこの日を境に、新聞記者の与沢と共に久喜家を訪れたカメラマンの玄田が正気を失い倒れ、雄司の祖父、保が姿を消すなど彼らの周囲で不可解な事件が頻発するようになる。
事態の真相を探るべく、雄司らは夕里子の知人で超常現象専門家の北斗総一郎の力を借りることに。北斗が言うには、玄田の「久喜貞市は生きている」という言葉がトリガーとなって、自分たちが今いる現実とは別の、久喜貞市が死ななかった新たな現実が生み出されてしまったのだという。北斗の言葉を裏付けるように、貞市の生への執着が現実を侵食し、雄司らの現実は徐々に、しかし確実に変容していくーー。
【作品詳細】
映画『火喰鳥を、喰う』
公開日:2025年10月3日(金)
監督:本木克英
脚本:林民夫
出演:水上恒司、山下美月、宮舘涼太、森田望智、豊田裕大、小野塚勇人、吉澤健、平田敦子、カトウシンスケ、麻生祐未
原作:原浩「火喰鳥を、喰う」(角川ホラー文庫刊)
配給: KADOKAWA、ギャガ