ハウス オブ ムア ムア(HOUSE of MUAMUA)の2025年春夏コレクションが、東京ファッションウィーク期間中の2024年9月2日(月)に渋谷・ヒカリエにて発表された。テーマは”Happiness is A Summer in Italy“。
ルドヴィカ・ヴィルガがデザイナーを務めるイタリアのファッションブランド、ハウスオブムアムアは、日本で初となるランウェイショーを実施。今回はイタリアで過ごす夏のバケーションに着想を得て、陽気な日差しに照らされながら気ままに過ごすバカンスルックを提案する。
コレクションには、一貫してリラクシングなムードが漂う。コットンやリネン、シアー素材が、イタリアの海辺をふく風を受けるようにふわりとなびく。シャツとパンツのセットアップ、フレアなシャツワンピースなど、いずれもビーチでのひと時に適したゆったりとオーバーなシルエットとなっている。
ホテルでのんびりと過ごす時間を想定しているのだろうか、バスローブやガウン、パジャマを想起させるウェアが目を惹く。特にバスローブを思わせるセットアップは、テーラードジャケットのような端正な佇まいを見せつつも、あくまでリラックス感のある出立を魅せる。ウエストを結ぶベルトや、太ももまで長さのある丈などにより、バスローブに身を包んだ際に生まれるリラクシングなムードを助長させた。
貝殻やクラゲといった、海水浴からインスパイアされたモチーフは、コレクションに遊び心をもたらす。スパンコールで覆われ眩いほどの煌めきを放つロングスカートの裾部分には貝殻をあしらい、ブラとスカートのセットアップにはゆらゆらと揺れるクラゲの装飾を施した。貝殻型のクラッチバッグも登場し、視覚的にみずみずしさを与えた。
さらに、イタリアのアイコニックなモチーフも散りばめられている。シチリア名物のレモンはピアスとなって耳元を飾り、イタリアンを代表するピザの文字は、ガウンのバックに大きく刻みイタリアへの愛を映し出した。
ホワイトやブラックをメインとするカラーパレットには、時折アクティブな印象を与えるビタミンカラーも加わっている。たとえばスイムウェアに採用した鮮やかなグリーン、スパンコールにより輝くTシャツに使用したオレンジやブルーなど、エネルギッシュな色彩が見られる。