沖縄本島の西約30〜40kmに位置する慶良間諸島は、サンゴ礁に囲まれた美しい群島だ。慶良間の透明度が高く、沖に向かって薄いブルーから鮮やかなコバルトに変わるグラデーションの海は、“ケラマブルー”と称されている。
そんな諸島の中に阿嘉島はある。素朴な集落の空気と”島らしさ”が色濃く残る小さな島だ。そこには日本でもトップクラスの絶景ビーチがある。島北側にある北浜(ニシバマ)ビーチは、圧倒的な透明度と白砂のコントラストで知られ、「慶良間で1番美しい」とも称される、慶良間諸島の代表格だ。
阿嘉港からは慶留間島、外地島へと続く特徴的な橋が連なり、海をまたぐ見晴らしのいいルートが爽快。原付や自転車でも気持ちよく走れる。座間味島からの半日ショートトリップはもちろん、日帰りでも十分楽しめるスケール感だ。
野生のケラマジカと出会えることもあり、自然との距離が近い。観光設備は控えめで、潮の匂いと静けさに包まれた雰囲気、素朴な時間を、ゆったり味わえるのが阿嘉の魅力だ。
阿嘉島を代表する白砂の遠浅ビーチ。圧倒的な透明度の高さで、ビーチ遊びからシュノーケルなど幅広く楽しめる。慶良間でも”最も美しいのでは?”と語られることが多く、約1kmの浜からケラマブルーを楽しめる。
緩やかな遠浅で、波も穏やかで子ども連れでも入りやすい。砂質はサンゴや貝殻が砕けた“コーラルサンド”で、サラサラと細かく、裸足でもOK。ただ、波打ち際や場所により砕けた小さなサンゴが混じっているところもあるので、マリンシューズがあると安心だ。
トイレ・シャワー・レンタル、売店系と設備も整うほか、海開き期間は監視員も見てくれている。比較的アクセスしやすい立地も魅力的だ。
阿嘉集落西側の静かな浜・ヒズシビーチ。観光客が少なく落ち着ける。売店・シャワーはなく、設備はやや簡素だが、自然を満喫するには十分だ。沖に出るとすぐに水深が深くなり、また潮流が強まることがあるため注意。夕日スポットとして知られる「天城展望台」も、徒歩10分程度の場所にあり、訪れたら足を伸ばしたいところ。
阿嘉島と慶留間島を結ぶ全長約530mの橋。橋上からは透明度の高い海、周りの奇岩地形を楽しめる。隣接する港やボートからこの橋を眺めるのもグッド。