アニメ「鬼滅の刃」の最終章にあたる映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』が三部作で公開。最初の作品は2025年7月18日(金)公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。
本記事では、映画を見る前にチェックしておきたいこれまでの各章のあらすじや登場人物、物語の見どころなどを解説。作品をもっと深く楽しみたい人から、映画の視聴前に作品の情報をおさらいしておきたい人、これを機に“鬼滅デビュー”を果たしたい作品初心者の人まで楽しめる内容をまとめた。
アニメ「鬼滅の刃」は、2016年から「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始し、2025年時点で単行本の累計発行部数が2億2000万部を突破した吾峠呼世晴による漫画作品が原作。家族を鬼に殺され、鬼となった妹の禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため“鬼殺隊”へ入隊した少年・竈門炭治郎(かまど たんじろう)の戦いと奔走、そして人と鬼を巡る切ない物語を描いた作品だ。
2019年に「竈門炭治郎 立志編」の放送がスタート。2020年に初映画化作品となる『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開され、2020年の年間興行収入世界第1位、全世界累計来場者が4000万人を超えるなど、世界中で空前の大ヒットを記録。その後「遊郭編」「刀鍛冶の里編」「柱稽古編」と続いた。
そんな「鬼滅の刃」が、いよいよクライマックスとなる「無限城編」へと突入。映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』では、鬼殺隊と鬼の何世代にも渡っていた戦いの歴史へ決着をつけるため、鬼殺隊における最上位の実力者の“柱”が集結し、敵の本陣「無限城」で壮絶な死闘を繰り広げる。そして、これまでの物語にあった数々の伏線が明かされるー。
ここでは、映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の公開に備えて、これまでのアニメ「鬼滅の刃」全63話をおさらい。「竈門炭治郎立志編」(全26話)、「無限列車編」(全7話)、「遊郭編」(全11話)、「刀鍛冶の里編」(全11話)、「柱稽古編」(全8話)に分けてあらすじを解説する。
時は大正時代。東京府奥多摩郡で炭焼き一家の長男として生まれた主人公・竈門炭治郎(かまど たんじろう)は、鬼に家族を皆殺しにされ、唯一生き残った妹・禰豆子(ねずこ)が鬼にされてしまう悲劇に見舞われる。炭治郎は妹の禰豆子を人間に戻すため、鬼から救ってくれた冨岡義勇(とみおか ぎゆう)に紹介された鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)の元で修業を積み、人々を守るために鬼と戦う「鬼殺隊」に入隊。すべての元凶である鬼の始祖・鬼舞辻無慘(きぶつじ むざん)を倒すべく、激しい死闘に身を投じることになる。
【竈門炭治郎立志編の敵】
累(るい)…CV 内山昂輝
作品の中で初めて登場した十二鬼月であり、下弦の伍の鬼。那田蜘蛛山(なたぐもやま)にて炭治郎たちの前に現れる。手から出す糸が累の武器であり、炭治郎の日輪刀を折るほどの硬さを誇る糸を自由自在に操って、敵を切り刻む。過去の経験から“家族の絆”への執着があり、累が家族を求めて結成した「蜘蛛鬼一家」を形成して暮らしている。
<知っておきたい!キーワード>
・「鬼」…「鬼滅の刃」シリーズで登場する主な敵。基本的に日光以外では死なず、超人的な身体能力や怪力を持ち、中には妖術のような能力を使える鬼もいる。人間を食べることで身体を維持し強くなるため、見境なく人を襲う。日輪刀(にちりんとう)で頸を斬ることによってのみ倒すことができる。
・「鬼殺隊」…鬼を狩る目的で作られた組織。またその隊員を支える人たち。産屋敷(うぶやしき)一族によって発足され、1000年以上も昔から鬼と戦い続けてきた。
・「日輪刀(にちりんとう)」…鬼殺隊の基本装備。鬼が弱点とする「陽光」を吸収した鉄を原料に作られており、斬首する事で不死身の人食い鬼を倒せる唯一の武器。持ち主の肉体や剣術の素養に応じて刀身の色合いが変化を示すことから“色変わりの刀”と呼ばれている。日輪刀でないと鬼を倒すことができないため、例え欠けても折れてもこれで戦わなくてはいけない。
鬼殺隊は、“上弦の鬼”である猗窩座(あかざ)を追うため、鬼殺隊の柱の1人である煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)と、共に鬼殺隊に入隊した我妻善逸(あがつま ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら いのすけ)らとともに、無限列車に乗り込むことになる。炭治郎は仲間たちと共に、列車の中で猗窩座とその手下たちに立ち向かうのだった。
【無限列車編の敵】
魘夢(えんむ)…CV 平川大輔
十二鬼月・下弦の壱(いち)。あやしい笑みを浮かべる青年で、血鬼術により人間の夢に入り込み心を操る。無限列車に潜み、乗客200人超を巻き込む計画で鬼殺隊を翻弄。甘い夢で油断させ、絶望に突き落とすことを至上の喜びとする、狂気と策略が際立つ敵役。
猗窩座(あかざ)…CV 石田彰
十二鬼月の上弦の参(さん)。「強さこそが絶対」という揺るぎない信念を持ち、弱者を激しく嫌悪している。自分が認めた相手には、鬼となって永遠に強さを極める道を歩むよう誘う。徒手空拳の血鬼術「破壊殺」を使い、柱をも圧倒するほどの実力を誇る。猗窩座の強さが柱・煉獄杏寿郎を追い込んでいく。
<知っておきたい!キーワード>
・「十二鬼月」…鬼舞辻無惨に選ばれた特に強い12の鬼たち。
・「上弦・下弦の鬼」…上記の十二鬼月のうち、最も強い6体が“上弦”、続く6体が“下弦”と分けられている。
・「柱」…鬼殺隊の中でも、最強の9名の剣士たち。各人が扱う剣の流派に従って炎柱、水柱というように「〇柱」という肩書を持つ。
剣士として成長した炭治郎は、善逸、伊之助とともに音柱である宇髄天元(うずい てんげん)に連れられ、遊郭である吉原に潜入。天元は鬼が棲むという遊郭に妻たちを忍び込ませて探らせていたものの、彼女たちからの連絡が途絶えたのだという。鬼の居所をつかむため、天元の妻たちの安否を確かめるため、3人は女装して遊女に扮し調査を進めるのだが、彼らの前にかつてない強敵が姿を現す。