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嵐の初ライブフィルム『ARASHI 5×20 FILM』20周年節目が映画に、堤幸彦監督インタビュー

嵐のコンサートを記録・映画化したライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』が2021年11月26日(金)に全国公開される。監督は堤幸彦。

尚、ドルビーシネマ限定で、2021年11月3日(水・祝)より先行公開される。

嵐20周年コンサートが初のライブフィルムに

堤幸彦 インタビュー|写真1

相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔の5人組から成る人気グループ・嵐は、1999年にデビューを果たして以来、2020年に活動休止するまで約20年間にわたり、コンサートなどで活躍してきた。デビュー20周年にあたっては、2018年11月から2019年12月まで1年以上に渡り、ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」を開催。計50公演を開催し、日本史上最大の累計237万5千人の動員を記録した。

計125台のカメラを使用した臨場感あふれる映像

嵐にとって初のライブ映画となる映画『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』は、ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」の中で1日限りで行われた「シューティング・ライブ」を撮影した作品だ。撮影は、2019年12月23日に、東京ドームにて敢行。嵐の初主演映画『ピカ☆ンチ』の監督も務めた堤幸彦をはじめ、嵐を知り尽くした映画・ライブのスタッフが集結し、計125台のカメラを用いて大規模な撮影が行われた。

映像には、嵐の5人と集まった52,000人の観客が当日に目にした景色が余すことなく映し出されている。東京ドームの圧倒的な一体感と臨場感にあふれた映像を通して、「感謝カンゲキ雨嵐」「Monster」「Love So Sweet」「Oh! Yeah」といった嵐の名曲とパフォーマンスを存分に体感することができる。

監督・堤幸彦にインタビュー

嵐のライブを撮影し、1本の映画作品に仕上げた監督・堤幸彦にインタビュー。以前より嵐と親交の深い堤幸彦が、嵐のライブをどうとらえ、どのように記録して作品を作り上げたのか、ライブフィルム『ARASHI 5×20 FILM』の制作背景が明らかになっている。また、映画作品を作るにあたって重視していることや、2020年以後の制作現場における変化についても話を聞いた。

嵐のライブは“非日常の究極”なお祭り空間

堤幸彦 インタビュー|写真4

『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』は嵐のライブを収めたライブフィルム作品。まず、堤監督から見た嵐のコンサートの魅力とはどんなところにあると思いますか。

嵐は1グループとしても、メンバー1人1人も国民的なスターであり、メジャーな存在です。その一方で、嵐のライブは、いわば“独特の高み”にあるような気がしています。

きっと嵐にとってのライブは、彼らの考えるエンターテインメントの究極の形なのではないでしょうか。歌やダンス、立ち振る舞い、彼らのサービス精神といった嵐の魅力が凝縮されているのに加え、様々な仕掛けによってまるで“祝祭”とも言えるような空間を作り上げています。

“祝祭”のような空間を作り出す仕掛けとは、どのようなものでしょうか。

例えば、今回の嵐の20周年ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」では、最新のLEDを駆使したダイナミックな演出で、彼らの世界観を空間いっぱいに表現していました。また、魔法のような花火が上がったり、場内をステージが移動する「ムービングステージ」が登場したり、にぎやかに会場を盛り上げる様々な仕掛けでお客様を楽しませていた。どれも、単純なように見えて実は高度な技術でコントロールされている演出です。

私も嵐のライブを見る度に毎回「すごいな」と興奮して、いつの間にか嵐の“お祭り空間”に巻き込まれていってしまいました。

撮影に際して嵐のメンバーとはどのようなやり取りをされましたか?堤監督から嵐に何か演出上のリクエストや指示を出したこともあったのでしょうか。

今回私から嵐に指示したことは特に無いですね。ライブの演出は、松本潤さんが丁寧に作り込んでいる「完全演出」なので、撮影のために調整しようとは思いませんでした。むしろ彼らの方からは「カメラに対してどう動けばいいか」という問い合わせはありましたが、「好きにしてくれ」と答えました(笑)。その時大事なのはお客様と嵐の皆なのだから、「とにかく自由に楽しもう」ということだけでした。

カメラ125台を使用、手のひらドローンも

ライブの撮影にあたり、堤監督がまず意識したのはどのようなことですか。

「その場で起きていることを一秒たりとも撮りこぼしたくない」ということですね。最大限のカメラを揃えて撮影に臨みました。全部で125台あるカメラのうち、50台くらいはとにかくメンバーを狙ってきっちりと撮る。あとは、会場の客席含め様々な場所にカメラを置いて。実を言うと125台あっても全然足りないような状況でした。

カメラ125台というとかなり多い台数のようにも思えますが……?

今回はドームクラスの広い会場で、万単位のお客様がいるライブ。そして嵐は5人のメンバーがいますから、場内の至るところで同時に色々なことが起こっているわけです。それを余すところなく記録するとなると、実は125台でも足りないほど大変なんですよ。

でも、“カメラ125台”というのは日本のライブ撮影ではあまり例のない規模なので、私の中で撮影の記録を作れたという意味での“Record of Memories”でもありますね(笑)。

堤幸彦 インタビュー|写真2

様々な視点から隅々まで記録された映像は見応えがあります。堤監督の考える見所のシーンを教えてください。

印象に残る場面はたくさんありますが、一つ挙げるならやはり “手のひらドローン”の場面。一見「自撮り棒で撮ったのかな?」と思いきや、それが実は手のひらに乗せたドローン。メンバーの手のひらからふわっと飛び立ってメンバーの顔を映し、ぐるっと回るとそこには52,000人がいる。私自身もうまく撮れたと満足しているシーンです。

手のひらの上から、広大な東京ドームへと飛び立つスケール感の対比が印象的でした。

“手のひらドローン”に限らず全体的にもそうですが、全体を映した視野の広い映像と、パーソナルな視点の映像とのバランスは重視したポイントです。大きなドーム空間を映し出すダイナミックな映像が絶対に必要な一方で、例えば櫻井翔君がピアノを弾いている時の手元や足元といった小さな視点も必要です。

彼らがちょっと肩を組んだ瞬間にメンバー同士の手と手が触れ合うような瞬間、いたずらっぽくお互いにちょっかいを出す仕草など、大きなスケール感の中で随所に現れる、細かな化学反応をバランスよく入れていきたい、と考えていました。

“ライブ”を映画で見る価値とは

ライブ映像と言うと、例えばコンサートDVDやオンラインライブなど他の形式でも記録映像を残すことはありますが、この作品が“ライブフィルム”である意義とは?

単なる記録性を超えた、つまり「嵐のパフォーマンスや音楽を楽しむこと」だけではない何か“心のお土産”みたいなものがしっかり残るような作品にしようと思いました。映画作品であるからには、観る価値のあるものを撮りたい。

映画として観る“価値”ですか。

やっぱり映画館に行って、客席に座って映画を観るということは、私のような昭和生まれの人間からすると特別な高揚感があるのです。私が子供の頃は、映画館には正装して行きましたから(笑)。出かけていって映画を観て、何か“宝物”を得たかのような気持ちを持って帰るというのは映画ならではの体験ですよね。だからこそ、作り手としては、映画にその“価値”の部分を生み出すのは義務なのではないかと思っています。

観に行く“価値”のある映画を作る、ということを常に意識されているのですね。

その“価値”の部分はもちろん作品ごとに異なります。例えば原作小説のある劇場版作品であれば原作のエッセンスをしっかり把握できているか、観終わった後にどのような気持ちが残るのか、ということを気にかけますし、オリジナル作品なら「この発想は見たことが無い」という意外性や独自性を持てるかどうかが大事です。

では、映画制作の過程においてはどのようなことを重視していますか?

映像でどれだけ訴えかけられるのかが大事なので、まずは編集。何度も作っては直しを繰り返し行います。また、音の処理も重要です。目で見た時の印象をより強くし、耳にも何か余韻が残るような音声を心がけています。

ちなみに、音の処理は制作過程の中でも大好きな作業。細かい効果音だけでまったく映像の印象が変わるんですよ。音楽家の選定から効果音一つまで、非常に気を使う部分です。

たしかに映像だけではなく音も大きな要素ですね。

はい。『ARASHI 5×20 FILM』では、実際の会場のスピーカーの配置を考慮しつつ、臨場感や曲のメッセージがより強く印象に残るように試行錯誤しました。実は、客席にいるお客様の歓声も印象的に聞こえるようにたくさんのマイクで音を拾い、細かく調整しています。

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