ラグ & ボーン(rag & bone)の2014年春夏メンズコレクションは日本とフランスの伝統的なワークウェアからインスピレーションを得た。
まるで白黒写真の世界のようなダークカラーやグレー、濃いインディゴ、白などのニュートラルなカラーで統一され、ヴィヴィッドなブルーがアクセントとして登場。オーセンティックな日本の技術やテキスタイルにフォーカスを当てた素材を多用している。ミリタリーウェアやスポーツウェアが融合し、ミニマルでモダンにアップデートされた。
スリムシルエットの軍パンは米軍のユニフォームを製造しているCrye Precisionで作られたもの。刺子のような刺繍のモチーフを施したインディゴや、着物の柄からインスパイアされた満開の花モチーフのアロハプリントなど、ファブリックやプリントで和のエッセンスが取り入れられた。またクリーンで直線的なシルバージップはキーディテールとしてコレクションにアクセントを添えている。
また今回のショーではロンドンを拠点に活動するクリエイティブ集団、UVA(United Visual Artist)に製作を依頼した最先端の技術を使ったヴィジュアル装置が使用された。モデルがランウェイを歩くと彼らのリフレクションが断片的にミラーに映し出され、モンタージュの背景のようなエフェクトを生み出す。ファッションショーでこの技術が使用されたのは今回が初だ。
デザイナー/マーカス・ウェインライト
「今回のコレクションではタイムレスピースの無駄な部分を効果的に排除し、そこにピュアでモダンな要素を注入しました。コレクションのほとんどに日本の生地と刺子など伝統的な日本のクラフトマンシップからヒントを得て作ったオリジナルの生地を使用しています。シルエットはミリタリーとスポーツウェアをベースにテーラードの要素を少し加えました」