コンローハンは日本で言う豚の角煮をご飯に盛り付けたような料理。味付けは日本でも人気の高いルーローハン(魯肉飯)に似ており、ごはんが進むしっかりとした味付けだ。八角の香りが効いたとろとろの角煮と煮卵、高菜が絶妙にマッチしている。セットのチキンスープは、手羽先と漢方を一緒に煮込んだもので、身体の隅々まで染み渡るような優しい味わい。
日本食のメニューも「星のやグーグァン」ならではのアレンジが効いており、台湾食材を、親しみやすい日本料理の調理方法で楽しむことができる。たとえば和牛しゃぶしゃぶには、台湾ならではの野菜「オニワタリ」が添えられていた。
<夕食>
時間:17:30~19:30(最終入店)
場所:1階 ダイニング
20:30 テラスで一休み
食後は星のや名物の「ライブラリーラウンジ」で、コーヒーやお茶を飲みながら、ほっと一休み。「ライブラリーラウンジ」の脇には、湧き水を活用してデザインされた「ウォーターガーデン」を望むテラス席も。
施設周囲には光源となる建物が少ないため、雲が無ければ満点の星空を眺めることができるのも魅力的。この日もオリオン座がはっきりと見えた。
21:00 客室で“源泉かけ流し”の半露天風呂を満喫
客室に戻ったら、「星のやグーグァン」最大の魅力である自家源泉かけ流しの半露天風呂を体験。
階下の温泉フロアには、2人で入浴しても空間が有り余るほど広い半露天風呂とシャワールームが備わっている。「美肌の湯」とも称される谷關温泉の泉質は、無色無味の弱アルカリ性炭酸水素塩泉。肌への刺激が少なく、入浴後は肌がしっとりすべすべになっているように感じた。ごくまれに茶色い湯の華が混ざることもあるようだが、それも泉質の良い証拠だ。
半露天風呂の横には、風を感じながらゆったりと寝転がってくつろげる大きなソファも完備。バスローブも用意されているので、湯上りはソファでまどろみ、また気が向けば湯に浸かるといった贅沢な時間を過ごすことができる。
温泉フロアの隣にある畳敷きの湯上り処は、い草の香りが心地よい空間。フロアの両側には窓があり、風が通り抜けるデザインになっているのもポイントだ。
6:30 目覚めると目の前に“屏風絵”のような絶景が
翌朝目覚めると、昨晩は暗くて確認することができなかった客室からの絶景を楽しむことができた。リビング・寝室のフロアには天井の高さまで張られた大きなガラス窓を配しており、時間とともに移り変わる屏風絵のような風景が広がる。
宿泊したのは、目下に大甲渓(だいこうけい)と呼ばれる河川を望む山側の客室。階下の温泉フロアでも絶景を眺めることが可能で、ルーバーを開ければ、山の風景を楽しみながら入浴できる。