村上春樹と東京大学名誉教授の翻訳家・柴田元幸の対談集『本当の翻訳の話をしよう』が2019年5月9日(木)に発売される。
『本当の翻訳の話をしよう』では、主に文芸誌『MONKEY』に掲載された村上と柴田の対話7本と、柴田による講義1本を収録。これまで様々な翻訳に関する仕事を共にしてきた村上と柴田が、20世紀アメリカ文学を題材に、“小説”と“翻訳”を語り尽くす。
内容は、 絶版となっている優れた翻訳小説について語り合う「帰れ、あの翻訳」、2人が偏愛する作品を新訳・復刊するシリーズ「村上柴田翻訳堂」の総括として行われた「翻訳の不思議」、2人の訳文を比較しながら翻訳の方法論を語り合う「翻訳 講座 本当の翻訳の話をしよう」などで構成。長年翻訳を実践し続けてきた村上と柴田ならではの知見の数々が具体的な経験に即して披露されていく。
また、柴田による講義「日本翻訳史 明治篇」では、二葉亭四迷、森田思軒、黒岩涙香、森鷗外、夏目漱石など、明治期の作家たちの訳業を具体的に紹介。日本翻訳史の黎明期に彼らが直面した問題とその試行錯誤の過程に迫る。
【詳細】
本当の翻訳の話をしよう
発売日:2019年5月9日(木)
価格:1,800円+税
仕様:288ページ、四六判
著者:村上春樹、柴田元幸
発行:スイッチパブリッシング