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「ゴッホ展」東京&兵庫で開催 - ゴッホ独自の作風に導いたハーグ派&印象派との出会い

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「ゴッホ展」が、上野の森美術館で2019年10月11日(金)から2020年1月13日(月・祝)まで、兵庫県立美術館で2020年1月25日(土)から2020年3月29日(日)まで開催される。

ポスト印象派の代表画家、フィンセント・ファン・ゴッホ

フィンセント・ファン・ゴッホ 《オリーヴを摘む人々》 1889年12月 油彩・カンヴァス 73.3×92.2cm クレラー=ミュラー美術館
フィンセント・ファン・ゴッホ 《オリーヴを摘む人々》 1889年12月 油彩・カンヴァス 73.3×92.2cm クレラー=ミュラー美術館
© Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, The Netherlands

大胆な色彩と渦巻くような激しい筆遣いで描く独自の作風で、ポスト印象派の代表画家として知られるフィンセント・ファン・ゴッホ。今なお世界中で愛され、多くの人に知られる画家ではあるが、実は37年という短い生涯のうち、画家として活躍したのはわずか10年ほどだったという。そして、私たちが知る代表作は、そのほとんどが晩年のわずか数年間で描かれたものだ。

ゴッホの作風の裏にある「ハーグ派」と「印象派」との出会いに迫る

フィンセント・ファン・ゴッホ 《ジャガイモを食べる人々》 1885年4-5月 リトグラフ、インク・紙 26.4×32.1cm ハーグ美術館
フィンセント・ファン・ゴッホ 《ジャガイモを食べる人々》 1885年4-5月 リトグラフ、インク・紙 26.4×32.1cm ハーグ美術館
© Kunstmuseum Den Haag

本展では、多くの芸術家や作品に影響を受けたゴッホの画風が確立されるまでを明らかにする。ゴッホの作風をつくった「ハーグ派」と「印象派」。「ゴッホ展」では、このふたつの出会いがキーワードとなる。「ハーグ派」の重要な作品を所蔵するオランダ・ハーグ美術館をはじめ、フランス、スイス、スコットランド、イスラエルといった世界中の国からゴッホの作品が集結し、初期から晩年まで約40点を紹介する。

暗い色彩・静かな筆致で描く“ハーグ派”

フィンセント・ファン・ゴッホ 《疲れ果てて》 1881年9-10月 ペン、水彩・紙 23.4×31.2cm P. & N. デ・ブール財団
フィンセント・ファン・ゴッホ 《疲れ果てて》 1881年9-10月 ペン、水彩・紙 23.4×31.2cm P. & N. デ・ブール財団
© P. & N. de Boer Foundation

ゴッホが画家を志したのは27歳の時。当初はオランダで「ハーグ派」と交流しながら、暗い色彩で農村風景や静物などを描いていた。目にした風景や事象をデッサンし、それをもとに抒情的な光景を静謐に描いた「ハーグ派」の作風に惹かれて、彼の画家としての礎は築かれる。また、親戚で画家のマウフェからは直接手ほどきを受けており、マウフェから“生きた人間をモデルにすること”を教わると、《疲れ果てて》に見られるような、農民たちの労働や暮らしの様子を写し取るようになった。

明るく躍動する“印象派”

フィンセント・ファン・ゴッホ 《麦畑》 1888年6月 油彩・カンヴァス 50×61cm P. & N. デ・ブール財団
フィンセント・ファン・ゴッホ 《麦畑》 1888年6月 油彩・カンヴァス 50×61cm P. & N. デ・ブール財団
© P. & N. de Boer Foundation

その後、弟テオの勧めで移り住んだパリでは、ピサロやエドガー・ドガに加え、ゴーギャン、ジョルジュ・スーラといったポスト印象派となる若手画家に出会い、共に制作を行う。周りの画家達と交流を深める中で、「印象派」ならではの鮮やかな色遣いや筆の跡を残すタッチに心奪われたファン・ゴッホは、その作風を取り入れていく。また、ただ「印象派」を受け入れるのではなく、新たな画法を取り入れることによってより自由な表現、独自の作品を作り上げていった。

晩年の代表作《糸杉》と《薔薇》が来日

フィンセント・ファン・ゴッホ 《糸杉》 1889年6月 油彩・カンヴァス 93.4×74cm メトロポリタン美術館
Image copyright © The Metropolitan Museum of Art.
Image source: Art Resource, NY
フィンセント・ファン・ゴッホ 《糸杉》 1889年6月 油彩・カンヴァス 93.4×74cm メトロポリタン美術館
Image copyright © The Metropolitan Museum of Art.
Image source: Art Resource, NY

晩年の代表作として知られる作品も展示。特に、晩年のゴッホの作風の特徴である、うねるような筆使いが顕著に現れている傑作《糸杉》は必見。サン=レミ時代、サン=ポール精神療養院に入院していたゴッホは、死を象徴する木とも言われる糸杉をモチーフに多くの作品を描いている。今回7年ぶりに来日を果たすのは、そのうちの1つである、メトロポリタン美術館に所蔵されている作品だ。

また、《ひまわり》を描いたアルルからサン=レミに移る直前に描いたとされる《薔薇》も来日する。サン=レミ時代に顕著に表れた渦巻くようなタッチが少しずつ現れ始めた本作からは、ゴッホのささやかな心情の変化も読み取ることができる。

ゴッホに影響を与えた画家の作品も

ピエール=オーギュスト・ルノワール《ソレントの庭》 1881年 油彩 カンヴァス 67×82cm
ピエール=オーギュスト・ルノワール《ソレントの庭》 1881年 油彩 カンヴァス 67×82cm
©Great Art Fund LP

ゴッホの作品だけでなく、各派の有名画家たちの作品も展観できるのも嬉しいポイントだ。「ハーグ派」からは、マウフェやラッパルト、「印象派」からはモネ、ルノワール、セザンヌ、ピサロなどの作品、約30点を展示する。

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