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フェリシティ・ジョーンズ主演の最新作、映画『ビリーブ 未来への大逆転』が2019年3月22日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー。
映画『ビリーブ 未来への大逆転』は、1970年代、アメリカのまだ女性の社会進出が進んでいなかった時代に、その活路を開いた女性弁護士の雄姿を描くストーリー。法の専門家たちに「100%負ける」と断言された裁判に挑み、驚きの大逆転を成し遂げた、爽快な感動実話をもとにしている。
主演は、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演女優賞ノミネート、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でも主演を務めたフェリシティ・ジョーンズ。彼女が演じるのは、史上2人目の女性最高裁判事に任命され、今なお最高齢で現役判事として活躍しているルース・ギンズバーグだ。
現在、アメリカでは最も尊敬される女性のひとりとして名も挙がるルース。不屈の精神を持った女性弁護士として生きた彼女の若かりし時代が、フェリシティによってスクリーンに蘇る。
ルースの夫、マーティン役には『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマーが起用された。男性は働くことが主流で、専業主夫になれなかった当時、彼女を信じ、支え続けた献身的な旦那に扮する。さらに、『ミザリー』のキャシー・ベイツは、ルースが協力を求める伝説の弁護士役として登場する。
映画『ビリーブ 未来への大逆転』で主演を務めたフェリシティ・ジョーンズにインタビューを実施。フェリシティ演じたルース・ギンズバーグは、86歳を迎えた2019年現在でも、アメリカ合衆国最高裁判所判事を現役で務める法曹界のレジェンド。そんなルースの“駆け出し”時代を描いた本作において、フェリシティ・ジョーンズはどのような役作りに励んだのか、話を伺った。
映画『ビリーブ 未来への大逆転』以前に、実在した人物を演じたことはどれくらいありますか？
この作品の前までに、2人の実在する人物を演じたことがあります。1人は、映画『博士と彼女のセオリー』で演じたジェーン・ホーキング。そしてもう一人は、映画『エレン・ターナン ～ディケンズに愛された女～』の主人公であるエレン・ターナンという女性です。エレンはすでに他界されていらっしゃいますが、『クリスマス・キャロル』を描いたイギリスの小説家チャールズ・ディケンズのパートナーだったことで知られています。
実在する人物と、架空のキャラクターを演じることに違いはありますか？
もちろんです。この2つの役柄を演じることは、全くの別物といえるでしょう。そして最も大きな違いを挙げるなら、実在する人物を演じる際には、徹底的な“下調べ”が必要だということです。彼女たちの生き様をスクリーンに忠実に映し出すためには、まずその人のバックグラウンドについて理解することが大切ですからね。
そして時には心理学者のような分析力を求められることもあります。彼女たちが、何故それに情熱を傾けたのか？何がモチベーションとなったのか？台本には描かれない部分ではありますが、自分とそのキャラクターを照らし合わせて、思考を巡らす作業が必要になります。
精神的な面で比べるといかがでしょう？
実在する人物を演じる方が、架空のキャラクターよりも、一層プレッシャーを感じますね。だって映画館の大スクリーンで映し出された私を、ご本人たちがご覧になるかもしれないんですから(笑)
映画『ビリーブ 未来への大逆転』においては、実在するルース・ギンズバーグを演じる上で、どのような準備を行いましたか？
この役を演じる上で、私はルースについて徹底的に調べたんです。その中でも役作りの上で特に役に立ったのが、彼女の若かった頃の映像が残されていたということ。私が演じるのは、ルースの20～30代後半だったので、当時の彼女の立ち振る舞いを肉眼で確認できたことは、ルース役を演じる上で非常に貴重な資料だったといえます。
そしてさらにラッキーなことに、当時の法廷で彼女が証言した肉声の録音も入手できて。彼女の話し方や特徴的なアクセントを知れたことで、より忠実にルースという女性を演じることが出来たと思います。
映像や録音というのは、表面的な側面に過ぎないかもしれませんが、そういった“外”のアプローチから固めることで、彼女という人間像がどのように形成されていったのか、その内面を探るヒントとなっていたのです。
