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【対談】エディ・レッドメイン×ジュード・ロウ、“はみ出し者”を描くファンタビの魅力とは?

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映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が公開。前作に続き、主演・ニュート役を演じるのは、『博士と彼女のセオリー』、『リリーのすべて』で、その卓越した演技力を魅せたエディ・レッドメイン。またニュートのかつての“師”となるアルバス・ダンブルドア役を、これまで数々の賞に輝いたジュード・ロウが演じた。

イギリスが誇る2人の俳優にインタビュー。世界中で大旋風を巻き起こした『ハリー・ポッター』の続編シリーズとなる作品に出演することについてどのように感じているのか。また作品の持つ魅力や、自身の俳優業に関する考えについて話しを伺った。

“ハリー・ポッターファミリー”に加わって

シリーズ2作目を迎えますが、改めて主演・ニュート役に抜擢された時の気持ちを教えてください。

エディ:これは本当に現実なのか?って頬をつねってしまうくらい、エディ役に選ばれた幸せを噛みしめています。特に僕は、『ハリー・ポッター』シリーズのオーディションに落ちてしまった過去があるので、最新作となる『ファンタスティック・ビースト』で、主演を獲得できた喜びは並々ではないのです。

『ハリー・ポッター』シリーズでは、役を逃してしまったなんて意外ですね。

エディ:あの日のことは忘れもしない(笑)本当にあっさりと落ちてしまったんですよ。

当時、『ハリー・ポッター』シリーズの黒幕・ヴォルデモートの正体でもあるトム・リドル役を見つけるために、色んな大学でオーディションが開催されていて。その時、学生だった僕は、こんな滅多にないチャンスを逃したくなかったから、もちろんそのオーディションに参加したんです。

けれど、本番では僕が台詞を3行も読まないうちに、「はい、あなたはもういいです」ってぴしゃりと断られて(笑)『ラ・ラ・ランド』でも、女優志望役のエマ・ストーンがオーディションで即座に落ちるなんてシーンがあったけれど、まさにあんな感じ!

あの時は、まさか数年後続編シリーズが誕生して、こんな風に“ハリー・ポッターファミリー”に迎えられるなんて夢にも思いもしませんでしたよ(笑)

J・K・ローリング作品の持つ魅力

『ハリーポッター』シリーズからの根強いファンの方が沢山いらっしゃいますね。ここまで世界中の人々を虜にする作品の魅力とは一体何でしょう?

エディ:『ハリー・ポッター』と『ファンタスティック・ビースト』どちらのシリーズにも共通していると思うのは、“アウトサイダー(はみ出し者)”について非常にうまく描かれているということ。主人公は“クールでカッコ良くて、グループの人気者”なわけではないのに、ここまで多くの人々の心の中に繋がるというのは、誰しも心の中で、“自分はどこにも属していないかもしれない”という疎外感を抱えているからなのではないでしょうか。

そしてそんな人々の不安を煽り立てて、“居場所”があるように見える「組織」に組み込もうとしているのが、物語の黒幕である悪役たち。今回でいうと、ジョニー・デップが演じたグリンデルバルド役ですね。特に『ファンタスティック・ビースト』シリーズは、人々の心の中で起きている葛藤を、非常にうまく落とし込んだストーリーだと思います。

“アウトサイダー”である主人公・ニュート役を演じてみて、感じたことは?

エディ: これは僕がニュートについて気に入っていることでもあるのだけれど、彼は“アウトサイダー”であることに、非常に満足していて、周りの視線なんて何も気にしていないんです。もちろんニュートは、人が決して寄り付かないような奇妙な魔法動物たちを愛してやまなかったり、かなり風変りな部分は沢山あると思うけれど、“自分自身でいること”について心地よく感じている魅力的な主人公だと感じています。

J・K・ローリングの脚本は、かなり細かくキャラクターの特徴が記載されているそうですね。

エディ:キャラクター象を掴むために必要なことは、全て脚本の中に描かれていますね。聞いた話によると、彼女は頭の中で魔法界の“全て”を想像したそうです。ニュートの12歳の頃がどんな子供であったのかも答えてくれる程、彼女が描くキャラクター設定には、一欠けらのブレもないんですよ。だからこそ、脚本を読んだ際に、それぞれのキャラクターのストーリーを自然と頭の中に思い浮かべることが出来ました。

ジュード: 全くその通り。僕の場合は、『ハリー・ポッター』シリーズで、“未来”のダンブルドアがすでに描かれていたから、その“過去”の舞台となる『ファンタスティック・ビースト』で、彼のキャラクター象を繋げる点と点を結ぶ作業が必要でした。彼女の脚本は、まるで“作家の声”が聞こえてくるような素晴らしいストーリーテリングを持っていたから、ダンブルドアという魔法使いがどのように形成されていったのか、僕の想像力を掻き立ててくれたので、キャラクター作りの上でも非常に助かりました。

俳優業について

コート、その中に着用しているボマージャケットは共にトム ブラウン
コート、その中に着用しているボマージャケットは共にトム ブラウン

おふたりは作品の中で、師弟関係にありましたが、ご自身の俳優生活での“師”とは誰でしょう?

エディ:僕にとっての師は、イートン校(全寮制の男子校)在学時に出会ったサイモン・マンディという先生です。彼はプロの俳優を経験したこともある方なのですが、初めてイートン校の演劇の先生として赴任してきた時に、僕も偶然そのクラスを受講して。後にも先にも、ドラマスクールに通った経験がないから、演技の根本的なトレーニングは彼から学びました。

それから本格的な演劇の仕事を始めてからは、共演させてもらったマーク・ライアンスやジョナサン・プライスといった素晴らしい俳優達からも、演技について沢山学ぶことが出来たから、彼らも師といえますね。

ジュード:僕にとっての師は、ボイストレーナーのバーバラ・ハウスマン。彼女に出会ったのは9年ほど前なのだけれど、僕もエディと一緒でドラマスクールには通ったことがなかったから、彼女に出会えたことで、演技をする上での発声方法や、呼吸のプロセスを学ぶことが出来て。それ以降は、僕自身が何かの作品に出演するときは、彼女からアドバイスをもらっています。

逆に、ご自身が“師”として他の俳優にアドバイスをすることは?

ジュード:僕は相手から演技指導を求められない限り、自分から何かアドバイスを伝えることはありません。個人的に、俳優業というのは、1人1人が自分の道を切り開いていくものだと考えていて。だからそこに僕が干渉して口を挟むのは、何かが違うと感じてしまうんです。それでも“答え”を必要としている俳優がいれば、歩み寄る柔軟性を持とうと心がけています。

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