3月1日、パリファッションウィークが始まった。ニューヨーク、ロンドン、ミラノに続く4大コレクションの最後にあたるパリでは、9日まで連日多くのショーや展示会が行われ、バイヤー、エディター、セレブなどが世界中から集まる。
初日1日にコレクションを発表したブランドのひとつがニコラ アンドレア タラリス(Nicolas Andreas Taralis)だ。タラリスはディオールオムにて活躍したエディ・スリマンのアシスタントを務めていたことでも知られる。
メンズ・レディス同時に発表されたコレクションはブラックとホワイトが大部分を占め、ヴィクトリアンスタイルとロックのハイブリッド。レディスコレクションは、シースルー素材や薄手のニットなど柔らかで軽やかな素材づかいと、リーンで縦長のシルエットが特徴的。フロアレングスのコートやドレスはモデルが歩くと風に揺れて幻想的な雰囲気を醸し出す。ブラウスやメンズのシャツに大きなフリルを施したり、スキニーパンツのサイドをレースアップにするなど、モノトーンのストイックなスタイルと装飾性を併せ持つのが興味深い。