2015年4月にオープンした、新複合商業施設「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」。2015年5月3日(日)、この一角に「蔦屋家電」がグランドオープンする。代官山蔦屋書店や湘南T-SITEなど、話題のコンセプトストアを次々と生み出してきた蔦屋。そんな彼らが次に手掛けたのは「ライフスタイルを買う家電店」だ。
店内は広々とした2フロア構成。全部で9つ入ったテナントに加えて、「音楽」「美容」のように、売られる家電のテーマによってもエリアが分割されている。エリアををつなぐ通路には、書籍・雑誌を陳列(1F 旅行/デザイン/ワークスタイル、2F 人文/衣/食/住)。しかしそれぞれが完全に区切られている訳ではなく、通路にガジェットが置かれていることもあれば、エリアの中で本が売られていることもあるといったふうに、様々な要素がほどよく入り混じっている。
そんな新しい商業施設の形とも言える「蔦屋家電」。今回は各エリアごとの紹介を通して、その中身を一挙に公開。蔦屋が生み出す、新商業施設の見どころを探る。
アップル社製の電子機器と、それに関連したアクセサリーを取り扱うショップ。ウッディで高級感のある内装は、アップルストアとはまた違う、暖かみのある雰囲気を醸し出している。Mac Bookシリーズや、iPad、iPhoneなどの定番商品だけでなく、最新作Apple Watchや、Beats by Doctor Dreの製品も陳列。ショーウィンドウには白いドローンも展示してあり、そんな独自のセレクトに眼を凝らすのも一興だ。
カメラやプリンター、写真用紙など、写真製作に必要なアイテムを揃える一方で、PCケースや外付けハードディスクなどの周辺機器も並ぶエリア。特にカメラは、インスタントカメラといったローエンドモデルから、ハッセルブラッド(Hasselblad)による100万円越えのハイエンドモデルまで、視野の広いセレクトが光る。またプリントサービスも充実しており、備え付けのケーブルを使えば、手持ちのデジカメやスマートフォンからすぐに写真が印刷可能。画像データをスマホケースに印刷できる、ユニークなサービスも行っている。
壁一面に飾られた4Kディスプレイや曲面テレビが目を惹くエリア。ディスプレイに限らず、「映像」というテーマに関連して、ホームシアターやブルーレイレコーダー、さらには映画作品をおさめたDVDなどがそろう。ウェアラブルカメラや4Kビデオカメラといった、映像制作に必要なツールもこちら。その一方で「文具」としては、万年筆やインクをメインにセレクトした。バリエーションの豊かさは随一だ。
音楽を“聴く”ことに焦点を当てセレクト。足を踏み入れたなら、ハーマンカードン、マーシャル、ギブソンなど、テーブルに並べられた多数のホームスピーカーとヘッドフォンが出迎えてくれる。デジタルオーディオには、10万円を越えるモデルも。さらに奥に進むと、各ジャンルのレンタルCD(一部人気作のみセル)や、セルのレコードを取り扱うコーナーが出現。あわせてロックTシャツの販売なども行う。
電動アシスト機能付き自転車、通称“電チャリ”を取り扱うバイクショップ。そのコンセプトから想像するイメージとは裏腹に、デザインコンシャスなセレクトが魅力。ヤマハ(YAMAHA)やブリヂストン(BRIDGESTONE)など国内メーカー品に加え、ルイガノ(LOUIS GARNEAU)など海外メーカーのバイクも幅広く取り揃える。
「蔦屋家電」1階の中央に位置し、施設内で購入したフードやドリンク、販売されている書籍などを自由に楽しめるスペース。各席に電源が完備されているので、PCを持ち込んでも安心だ。