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映画『インサイド・ヘッド』ピート・ドクター監督にインタビュー、作品に隠されたメッセージ

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映画『インサイド・ヘッド』が2015年7月18日(土)に公開される。『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』などを手掛けたディズニー/ピクサーによる作品で、第88回アカデミー賞では長編アニメーション賞を受賞した。

『インサイド・ヘッド』の主役となるのは、人間の“感情”。登場人物である11歳の少女ライリーの頭の中にある5つの感情「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」たちが、誰も見たことがない頭の中で、予想もつかない新たな冒険を繰り広げる。

ピート・ドクター監督とロニー・デル・カルメン共同監督が来日。作品の背景や隠されたメッセージについて話を聞くことができた。

インタビューが始まる前、Fashion Pressという名前に興味を持ったピート。自ら次のように話を切り出した。「ファッションプレスだって?せっかくだからファッションについて話しましょう。」

ピート:ファッションは、人のキャラクターや気分が反映されるものですよね。
一見すると気付かない人もいるかもしれませんが、『インサイド・ヘッド』には衣装デザイナーがしっかりとついているのです。

11歳の少女ライリーとライリーのお母さんの気持ちや気分は、場面によって服でも表現されています。例えば、ライリーは幸せなときはカラフルに、気分が落ち込むに連れて落ち着いた色味の洋服を身につけているんですよ。

「この視点から映画を切り取って観て貰うのも面白いかと思って、聞かれてもいないのに答えてしまいました。」と、こちらが質問する前にファッションの話を語ってくれた。

これまでピートさんが監督してきた『モンスターズ・インク』や『カールじいさんの空飛ぶ家』といった作品は、悲しみや悩み、恐れなど“ネガティブ”な感情が、物語を経ていく中で喜びや楽しみなどのポジティブな感情へと変わってくストーリーでしたが、『インサイド・ヘッド』では、物語は「ヨロコビ」の誕生と幸せな日々から始まりますね。

ピート:人は誰もが幸せになりたいと願うもの。しかし、人生は複雑で、がっかりする出来事もあるし、失うものもたくさん。いつも幸せな気分でいることはできません。全ての親が子供の幸せを願うものだけれど、必ずしもそうはいかない。

そんな時、“私たち”は何ができるのか、どう対処していくのか、という、みんなの人生に共通する視点が『インサイド・ヘッド』の原点です。幸せな時だけではない。そんな状況から、主人公「ヨロコビ」以外のキャラクターが生まれてくるのです。

『インサイド・ヘッド』の物語は、ピート監督の娘さんがライリーと同じ11歳の時に起きた変化から思いついたと聞きました。

ピート:実は、特にこの瞬間というポイントはないんです。子供は今まで明るくふざけていたのに、ある時を境にシャイになったりするもの。これは成長の過程でまったく普通のこと。でも、親にとっては悲しいことですよね。今まで床に転がって電車や人形で遊んでいたのに、突如として跳ね除けられるのだから。

親の視点ですね。

ピート:この映画は、親の視点で描いているという見方もできます。「ヨロコビ」はある意味で、ライリーが赤ちゃんの時から成長を見守ってきた“親”。ライリーは成長していくけど、「ヨロコビ」は、親として子供を手放したくない。自分だけのものにしたいと思ってしまう。

最初、「ヨロコビ」はライリーに幸せになって欲しいという思いから、自分だけでライリーを「カナシミ」から守ろうとします。でも、最終的に気がつきます。子供を手放さなければいけない時が来るのだと。これは親にとって大変な冒険ですよ。この映画は、親目線での過程も描いているんです。

1人の親として子育てのアドバイスはありますか?

ピート:特にアドバイスはないですよ(笑) どんなアドバイスしようとしても、結局のところ上手くはいきませんから。

それに、子供が大学進学をしているロニーからは、この先もっと同じように子供の変化に悩む時が来ることを教えて貰いました(笑)。

これは僕と娘の伝記映画ではなくて、誰にでも共通する物語。僕らの経験から言えるのは、親として大切なのは、ただそこに一緒にいてあげること。これは映画の中でも描いたけれど、「カナシミ」が生まれたのなら、「カナシミ」の存在を認めて、「カナシミ」と一緒にいてあげるといったように。

インタビューの続きは、2ページ目へ>>

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