レオナール(LEONARD)の2026年春夏コレクションが、2025年10月3日(金)、フランス・パリにて発表された。
今季のレオナールは、クリエイティブ・ディレクターのジョージ・ルクスが「どんな困難からも立ち直れる場所」と語るカリフォルニアの地に思いを馳せた。パームスプリングスの木立から現れるジェリー・ホール、シルクのクッションで日光浴をするスリム・キース、ビバリーヒルズのエキゾチックな別荘でハリウッドのセレブたちをもてなすトニー・デュケット…アントニオ・ロペスとスリム・アーロンズ、2人の写真家が捉えたこれらのポラロイド写真が、コレクションのインスピレーション源となっている。
散見されたのは、ハリウッド黄金期の女優のワードローブから着想を得た、流れるようなドレーピングのドレス。プールサイドを彷彿とさせるカフタンや、背中を大胆に開いたホルダーネックドレスも織り交ぜつつ、全体としてエレガントなリゾートスタイルを提案している。
シルエットはリラクシングなものを中心に、タイトとオーバーの緩急を効かせている。スイムウェアのようにプロポーションを誇張するボディスーツには、ふっくらとしたバルーンスリーブを配して。ミニ丈のシャツワンピースは、クロスさせたベルトのディテールでウエストを絞り、優美なドレープを演出した。
テーラードジャケットやビックサイズのトートバッグは、プールバッグや浮き輪を思わせるPVC素材で夏らしくアップデート。全体を通して提案されたヒールにもクリアなビニール素材を採用し、夏らしさをプラスしている。このほかにも、マイクロスパンコールや透け感のあるシルククレポン、上品な光沢を放つコットンポプリンなど、みずみずしさや軽やかさを与える素材使いが多用された。
コレクションを彩るプリントには、カリフォルニアを象徴するヤシの木や、春のアンテロープバレーの野原をイメージした赤とオレンジのポピー、1930年代の「パレス」映画館を彷彿とさせるグラフィックと花柄の"ネオ・アールデコ"デザインなどが登場。コットンボイルのワンピースにはパステルカラーの夏の花々が生き生きと刺繍され、フレアスカートはオレンジや水色のマルチストライプで彩られている。