「田町駅西口駅前地区開発事業」に伴い、旧「森永プラザビル」を建て替え。「アトレ」による新商業施設を備えた新複合ビルが誕生予定。2029年3月に建物完成・供用開始を予定しており、2033年度中に全体竣工となる見通しだ。

田町駅西口駅前に新ランドマーク誕生

田町駅西口駅前にある「森永プラザビル」の跡地を中心に、敷地面積約0.6ha、延床面積約9.8万平方メートルとなるオフィス・商業施設・産業支援施設を備えた新ビルを建設。田町・三田エリアにおける新ランドマークとして、街の賑わいの起点となるターミナルの役割を担う建物となることを目指す。JR田町駅とは2階で、都営地下鉄 三田駅とは地下2階で接続される予定だ。

「アトレ」の新商業施設が1～3階にオープン

注目は、ビル1階から3階にかけてオープン予定の商業施設。「アトレ」が運営を行い、オフィスワーカーや田町・三田の街を訪れた人々のライフスタイルを彩るような店舗を出店する。

田町駅西口駅前の基盤を整備、より快適に

「田町駅西口駅前地区開発事業」では、駅と街を一体でとらえた駅前環境の基盤整備を行う。地上では、交通広場を約1,200平方メートルから約3,000平方メートルへ拡張し、歩道の拡幅やバス・タクシー乗降場の調整を行うことで歩行者ネットワークの改善を図る。

また、国道15号(第一京浜)に面する交差点はスクランブル化。安全性を高めるとともに、滞留空間の拡張などにより交通の快適性向上も目指す。さらに、2033年には緑地広場を整備し、住民やワーカーに向けた憩いの場を新たに設ける予定だ。

JR田町駅の混雑を緩和、都営地下鉄 三田駅とのバリアフリー動線も

2階レベルでは、JR田町駅構内の東西自由通路の幅を拡大、駅前デッキ広場も約2,000平方メートル規模に拡張する計画となっている。さらに、都営地下鉄三田駅と接続する地下鉄バリアフリー動線を新設。通勤ラッシュによる混雑を緩和し、あらゆる人々が安心して通行できるように整備する。

【詳細】
田町駅西口駅前地区開発事業
竣工予定時期：
・2029年3月 建物完成・供用開始
・2033年度中 全体竣工
所在地：東京都港区芝5-412-6(地番)、ほか
区域面積：約 0.6ha
敷地面積：約6,615平方メートル
延床面積：約98,570平方メートル
主要用途：事務所、商業施設、産業支援施設、駐車場等
階数・高さ：地上24階／地下2階、約125ｍ
新ビルフロア構成：
・地下1階 駐車場・車寄せ
・1～3階 商業施設
・4階 産業支援施設
・6階～23階 オフィス
交通アクセス：JR「田町」駅西口 (2階駅デッキ直結)、都営浅草線「三田駅」 (地下通路直結)、都営三田線「三田駅」 (地下通路直結)