東京二期会によるオペラ『さまよえるオランダ人』が、2025年9月11日(木)・13日(土)・14日(日)・15日(月・祝)に、東京文化会館 大ホールにて上演される。
オペラ『さまよえるオランダ人』は、オペラの革新者として知られる作曲家、リヒャルト・ワーグナーが28歳の時に手がけた名作。この作品は「オランダ人船長が神を冒涜した罪で永遠に海をさまよう」という幽霊船伝説をもとに生まれた、救済と崩壊の物語となっている。
今回、この『さまよえるオランダ人』の新制作が、世界初上演。“オールジャパン体制”による、音楽、空間、光が一体となったアート体験を創出する。
物語の舞台は、18世紀のノルウェー。主人公のオランダ人船長は、悪魔にかけられた呪いによって死ぬことを許されず、海をさまよい続けていた。ただし、7年に1度だけ上陸が認められ、その夜に真実の愛を誓う女性が現れれば呪いから解放されるという伝説が語られる。
その幽霊船に出くわしたノルウェー貿易船の船長ダーラントは、財宝に目を奪われて自身の娘ゼンタをオランダ人船長に引き合わせることに。しかし、ゼンタにはすでに婚約者がいたのだった。愛と運命のはざまで繰り広げられる、救済と崩壊の壮大な物語がドラマティックに描かれていく。
本公演の指揮を務めるのは、ヨーロッパの歌劇場で長年ワーグナー作品を指揮してきた上岡敏之。読売日本交響楽団の演奏とともに、これまでにない新しいワーグナー・サウンドを響かせる。
また演出は、映画や舞台、映像を横断して活躍する深作健太が担当。ワーグナー作品としては、オペラ『ローエングリン』に続く2作目の演出となる。劇的でエモーショナルな物語が、映画出身ならではの視点で構築され、舞台全面でドラマティックに描かれる。
さらに、音楽と空間、光が一体となった演出も魅力。衣裳は、映画『鋼の錬金術師』も手がけたデザイナー・西原梨恵が、照明は、オペラ照明の第一人者である喜多村貴が、映像は、舞台版『千と千尋の神隠し』も手がけた栗山聡之が担当し、ワーグナー・オペラを彩る。
【詳細】
ワーグナー『さまよえるオランダ人』オペラ全3幕
上演日時:2025年9月11日(木) 18:00、13日(土) 14:00、14日(日) 14:00、15日(月・祝) 14:00
会場:東京文化会館 大ホール
住所:東京都台東区上野公園5-45
<公演情報>
上演予定時間:約2時間20分(休憩なし)
指揮:上岡敏之
演出:深作健太
装置:久保田悠人
衣裳:西原梨恵
照明:喜多村貴
合唱:二期会合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
※日本語&英語字幕付き原語(ドイツ語)上演
<チケット情報>
料金:S席 22,000円、A席 18,000円、B席 14,000円、C席 10,000円、D席 6,000円、学生席(28歳未満の学生) 3,000円、U39席(39歳以下) 10,000円
※全席指定。
※9月11日(木)公演は、S〜B席が1,000円引き。
※学生席は、二期会チケットセンターのみの取扱。
※U39席は、ぴあ・ローソンチケット・イープラス・teketの各ウェブ及びチケットスペース電話のみの取扱。
【問い合わせ先】
二期会チケットセンター
TEL:03-3796-1831