展覧会「没後40年 鴨居玲展 見えないものを描く」が、美術館「えき」KYOTOにて、2025年5月30日(金)から7月6日(日)まで開催される。その後、ひろしま美術館、長崎県美術館、石川県立美術館に巡回する。

“戦後の奇才”鴨居玲

鴨居玲(かもい れい)は、「人間とは何か」を描き続け、戦後の奇才と称された洋画家だ。フランスやブラジル、イタリア、スペインなどを巡るなか、鴨居は「おばあさん」や「酔っぱらい」といった題材に出会い、自身の画風を確立。「写実」とは目に見えないものを描くことであると捉え、人間の内面や自らの理念を、人物像などをとおして描きだしたのであった。

展覧会「没後40年 鴨居玲展 見えないものを描く」では、「自画像」や「酔っぱらい」、「女性像」、「教会」など、鴨居の芸術において重要な要素であったモチーフに着目し、その画業を紹介する。

「自画像」「酔っぱらい」などのモチーフに着目

本展では、「自画像の画家」と呼ばれた鴨居による、初期から晩年までの自画像を紹介。《1982年 私》、《勲章》、《肖像》といった作品とともに、自画像の変遷をたどってゆく。

また、鴨居の芸術のひとつの到達点とされる「酔っぱらい」では、《酔って候》などを公開するほか、帰国後に取り組んだ「女性像」や、滞欧中にキリスト教の影響が強い国々で過ごすなか、なぜ自分は無宗教なのかという信仰への問いから始まった「教会」シリーズなども紹介する。

展覧会概要

展覧会「没後40年 鴨居玲展 見えないものを描く」
会期：2025年5月30日(金)～7月6日(日) 会期中無休
会場：美術館「えき」KYOTO
住所：京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
開館時間：10:00～19:30(入館は閉館30分前まで)
入館料：一般 1,100円(900円)、高校・大学生 900円(700円)、小・中学生 500円(300円)
※( )内は前売料金(4月19日(土)から5月29日(木)まで、美術館チケット窓口(休館日除く)、チケットぴあ、ローソンチケットにて販売)
※高校・大学生は学生証を要提示
※障害者手帳の提示者本人および同伴者1名は、当日料金より200円割引

■巡回情報
・広島会場
会期：2025年9月13日(土)〜11月3日(月)
会場：ひろしま美術館
住所：広島県広島市中区基町3-2
・長崎会場
会期：2025年11月22日(土)～2026年2月1日(日)
会場：長崎県美術館
住所：長崎県長崎市出島町2-1
・石川会場
会期：2026年2月11日(水・祝)〜3月15日(日)
会場：石川県立美術館
住所：石川県金沢市出羽町2-1


【問い合わせ先】
ジェイアール京都伊勢丹(大代表)
TEL：075-352-1111