アカデミー賞4部門を受賞した「ノーカントリー」をはじめとする名作の数々を世に送り出し、今やアメリカを代表する映画製作者になったコーエン兄弟。そんな彼らによる最新作「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」の日本公開が決定した。今作は全米映画批評家協会賞で4部門を受賞し、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した話題作。2014年初夏より、TOHOシネマズシャンテほか全国で公開される。

舞台は、フォークソングの中心地だった1961年のNY、グリニッチ・ヴィレッジ地区。ボブ・ディランが憧れたというミュージシャン デイヴ・ヴァン・ロンクの回想録をベースに、コーエン兄弟が脚色したという物語では、オスカー・アイザック演じる、成功を夢見るフォークシンガー ルーウィンの1週間がユーモラスに綴られる。フィルムで撮影されたという映像は、どこかノスタルジックな雰囲気。

もうひとつ、映画を彩っているのが、音楽の存在。本作中では、主役を演じたオスカー・アイザックが、なんと吹き替え無しでギターと歌を披露している。キャスティングの決め手になったというほどのうまさ、その響きの暖かさ。時間を忘れて心奪われていく。

共演には、「華麗なるギャツビー」のキャリー・マリガン、音楽活動と並行して俳優としても活躍するジャスティン・ティンバーレイクらが名を連ねている。

【作品情報】
インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
監督・脚本：ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
音楽：T・ボーン・バーネット
出演：オスカー・アイザック、キャリー・ マリガン、ジョン・グッドマン、ギャレット・ヘドランド、ジャスティン・ティンバーレイク
上映時間：104分
2014年初夏、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。