大阪駅が西側に延長され、新改札口が2024年夏に誕生。新改札口に隣接した駅ビルと、周辺に高架下商業ゾーンが開業する。駅ビル「イノゲート大阪」も、2024年夏ごろに開業予定。その後2027年春までに順次、高架下の商業ゾーンとバスターミナルが開業予定だ。
うめきた2期地区開発計画、東海道線支線地下化・新駅設置事業、梅田3丁目計画(仮称)など、大阪駅西側地区を中心に一体的なまちづくりが進められている大阪駅周辺。その一環を担う再開発として、JR西日本は、西日本最大のターミナル駅である大阪駅が“大阪の玄関口”にふさわしい拠点となるよう、新たな再開発を進める。
JR大阪駅西口に隣接する新駅ビル「イノゲート大阪」は、地下1階、地上23階、高さ約120mを誇り、駅直上という利便性、緑豊かな都市公園を望む抜群の眺望などを生かした「新たな価値を生み出し続ける出発点」を目指す施設へ。
1階と2階には広場や駅コンコース、2階から5階には飲食店舗がメインとなる商業ゾーン「バルチカ03(ゼロサン)」、6階にはカフェやラウンジなど物販ゾーン、9階から22階には新たなビジネス活動の拠点となるオフィスゾーンを設ける。
中でも2階から5階までを占める「バルチカ03」に注目。「ルクア大阪」で人気を博す地下2階のバルゾーン「バルチカ」の派生ブランドとして、飲食店50店舗が集う飲食ゾーンとなる。
2・3階は、幅広いニーズやシーンに対応するオールデイダイニング、リーズナブルな価格で利用できる海外の有名レストラン、カフェ、テイクアウトが可能な店舗が集結。また4・5階には、大阪の老舗や予約困難な路地裏の名店など、“味わい深い名店”が勢揃いする。
6階は、「蔦屋書店」や「ツタヤブックストア(TSUTAYABOOKSTORE)」を手掛けるカルチュア・コンビニエンス・クラブの運営により、カフェや「ツタヤブックストア」の出店、シェアラウンジなどを展開する。
書籍・文具・食雑貨、手軽にとれる軽食類なども販売し、訪れる人へ向けて彩りや潤いを与える空間となる。
新改札口周辺には、利用者の様々なニーズに対応する商業ゾーンを設ける。また、同じく高架下にはバスターミナルを新設し、大阪駅の交通結節機能のさらなる強化を目指す。
2023年3月18日(土)に供用を開始した新改札口は、大阪駅西側地区への新たなゲートとして、円滑なアクセスルートを創出。大阪環状線ホームを西側に延長し、ホーム上の整備を高架下に移転集約することで、ホーム上の混雑緩和と安全性向上を図る。さらに新改札口と各ホームを結ぶエレベーターとエスカレーターを新たに整備予定だ。
なお「イノゲート大阪」は、新改札口と直結、全7駅13路線からのアクセスにも対応しているほか、特急「はるか」が乗り入れる大阪駅・うめきたエリアとも接続。2031年には「なにわ筋線」の開業により、よりアクセスがしやすい商業施設となる。
■イノゲート大阪
開業時期:2024年夏頃
所在地:大阪府大阪市北区梅田3-2-123
延床面積:約60,440㎡
オフィス賃貸面積:約23,035㎡
構成:地上23階・地下1階、高さ約120m
用途:オフィス、飲食店舗
■高架下開発
延床面積:約7,000㎡
店舗面積:約3,000㎡
用途:商業、バスターミナルなど
※内容は変更する場合あり。
※画像はすべてイメージ。
【主なスケジュール】
2023年春:うめきた(大阪)地下駅開業、新改札口暫定供用開始
2024年夏:新改札口供用開始、新駅ビル開業
2027年春まで順次:高架下商業ゾーン・バスターミナル開業