BiSやBiSHのアイドルプロデューサー、渡辺淳之介が手がけるネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATiENTS)は、2021-22年秋冬コレクションを2021年3月18日(木)に渋谷ヒカリエにて発表した。
今シーズンは、屋外で弾けるレイブパーティーをイメージ。ランウェイにはカラフルなライトを放つドームを設置し、フェスに向かう時のようなウインドブレーカーや、Tシャツ、パーカー、ジャージといったラフなスタイルをメインに、開放感に満ちた楽しさを表現した。現代の閉塞感を吹き飛ばすかのように、ライブで飛び跳ねる人々、自由に遊ぶ人々の楽しく賑やかな雰囲気をコレクションに投影している。
ファーストルックには、着ぐるみのようなシルエットのヴィヴィッドなピンクのパーカーが登場。フード部分には中綿を詰め込み、ポケットには手にも持っているフィギュアを入れた愉快なルックによって、ライブならではの"ぶち上がり感"を冒頭から表現している。
オールナイトパーティーに欠かせないアイテムの寝袋は、そのまま着られる“寝袋ドレス”に。中綿入りの寝袋が丸ごと身体を包み込み、着たまま歩ける仕様となっている。
真っ赤なパーカーや緑のサスペンダーパンツ、マスタードイエローのスウェットといった原色使いのスタイルや、ジャストな丈のウォッシュドジーンズ、ややゆったりとしたパーカーの仕立て、と言った要素からは、どこか90年代ファッションの雰囲気が漂っている。グラフィックTシャツの裾はハイウエストのパンツにタックイン、首にはイエローのバンダナを巻き、足元にはエアソールのスリッパを履いてアクティブなスタイリングを提示した。
また、きらびやかなラメを配したチェック柄ジャケットやパンツ、シャイニーなジオメトリック柄ブルゾンなど、ネオンライトを受けて光を放つウェアも目を引いた。
キラキラとした光を放つブルゾンには艶やかなベルベットのパンツ、ゴールドカラーのベルト、チェーンネックレスをコーディネート。煌びやかな佇まいに、フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)とコラボレーションしたイラストTシャツで遊び心と抜け感をプラスしている。
毎回麺類が登場することでおなじみのネグレクトアダルトペイシェンツのショーだが、今回はBiSHのリンリンがざる蕎麦を持って登場。着ているのはフミト ガンリュウとコラボレーションしたTシャツだ。リンリンは2日前のフミト ガンリュウのショーに登場した時と全く同じファーの帽子とデニムを着用。まるでふらっと遊びに来たかのような佇まいで、隣で人が寝ていても気にすることなく蕎麦をすすり、フリーダムな雰囲気を演出した。