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絵本『えんとつ町のプペル』アニメ映画化 - 原作者・西野亮廣にインタビュー、街の“設計図”を描きだす

キングコング・西野亮廣の絵本をアニメ映画化した『映画 えんとつ町のプペル』が再びスクリーンに。2021年年10月22日(金)から10月31日(日)の2週間、全国36劇場でのハロウィン限定上映される。

“大人も泣ける”絵本『えんとつ町のプペル』

インタビュー|写真1

キングコングの西野亮廣をプロデューサーに、総勢33名のクリエイターが4年の制作期間を経て完成させた絵本『えんとつ町のプペル』。黒いけむりに覆われた“えんとつ町”を舞台に、父親を亡くした少年ルビッチとゴミ人間プペルの奇跡を描いた物語は、“大人でも泣けるストーリー”と人気に火がつき、たちまち話題に。2016年の発売以来、累計70万部のロングランヒットを記録している。

絵本で明かされなかったストーリーも追加

そんな人気絵本を原作にした『映画 えんとつ町のプペル』は、2020年12月25日(金)に全国公開に。『海獣の子供』を手掛けた STUDIO4℃が制作。映画では、絵本では描かれていない“えんとつ町の由来”や貨幣価値理論を背景に仕込んだ、新たなエンターテイメント作品として描かれる。また映画には、原作にはない新キャラクターも登場している。

<あらすじ>

インタビュー|写真12

厚い煙に覆われた“えんとつ町”。煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノの息子・ルビッチは、父の教えを守り“星”を信じ続けていた。しかし、ルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまう。そしてハロウィンの夜、ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達となり、ルビッチとプペルは「星を見つける」旅に出ると決意する。父を信じて、互いを信じあって飛び出した二人が、大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?

製作総指揮・脚本に、西野亮廣

インタビュー|写真2

製作総指揮・脚本を務めるのは、絵本の原作者である西野亮廣。当初から映画化を見据えていたという彼は、物語を全10章で構成。絵本として出版された物語は、そのうちの第3章から第5章までにあたる部分的なものだったという。第10章まですべて描かれる映画について、「絵本を読まれた方はより楽しめると思いますし、絵本を全然読まれていない方にももちろん楽しんで頂けると思います。」とコメントを残している。

西野亮廣にインタビュー

映画の製作総指揮・原作・脚本を務める西野亮廣にインタビューを実施。絵本の製作を手掛けるようになったきっかけや絵本の持つ可能性、そして映画の展望について話を伺った。

インタビュー|写真17

〈絵本製作のきっかけ〉

まず、どうして絵本を製作するようになりましたか?

ずいぶん遡るんですが、僕が芸能界に入ったのが19歳の時。20歳で「はねるのトびら」という番組がスタートしました。25歳くらいの時には、全国ネットで視聴率20%を超えたうえに、冠番組もいただいて、芸人としては願ったり叶ったりの状況でした。

ただ、一生懸命に山を登って見えたものは、タモリさんやビートたけし(北野武)さん、(明石家)さんまさんたちの背中で。僕は彼らのことを追い抜いていないし、追い抜ける気配もないと思ったときに、ようやく、競争に参加した時点で負けが決定していることに気付いたんですね。今となっては「そりゃそうだよね」ってことなんですが、先輩の番組に出て、“爪痕を残す”と言っていたけど、爪跡を残せば残すほど、かえって先輩の番組が続くし、先輩の寿命が延びる。

「そっか、世界一を取ろうと思ったら、まず競争に参加したらダメなんだ」と。そう思うと、今のまま芸能界にいてもダメだなと思いました。

インタビュー|写真4

世界一を取ろうと思ったならば、まず大御所との競争に参加してはいけないということですね。

そうです。だから25歳の時に、相方(梶原雄太)や周りのスタッフに、もうテレビに出るのは辞めると話をして。当然すぐには辞められないですよ。レギュラー番組は続いている限り辞められないけれども、新しく番組を取りにいくということは、もうしないと。

そこから、次は何をしようと考えていたとき、タモリさんに飲みに連れていっていただいて、「おまえ、絵描けよ」って言われたんですよ。そこで「じゃあやります」って、あっさり絵を描くことに決めました。ただ、普通の絵本作家に求められているものを作ったところで……。

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芸能界と同じで、競争に参加してはいけない、と。

そう、それは絶対やらないぞ、と(笑)。でも、僕は絵を描いたことがなかったものですから、ここから一番になるにはどうすればいいのだろうと考えました。その時点で、プロの絵本作家さんに画力では負けているし、出版のノウハウもツテもコネも全部ない。

でも、1つの作品を作るのにかけることができる時間は勝っているなと。専業で絵本を作る方は、その売り上げで生計を立てているので、短いスパンで作品を出さなければいけないですよね。でも、僕は絵本の売り上げで生きているわけではないので、極端に言えば、1つの作品を作るのに10年かけることもできます。つまり、専業でなく複業ならば、極端な時間のかけ方が可能なんだと。

そこでまず決めたのは、絶対に絵本以外で収入がある状態を作る。そのうえで、絵本を作っていく。そうすると、作り方が大きく変わってきて、専業の絵本作家さんでは時間がかかりすぎてしまって作れないような、描き込んだ絵本も作れます。これを軸足にして作品を展開していこう、と思いました。

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