エトロ(ETRO)は、2026年春夏メンズコレクションをイタリア・ミラノにて発表した。
2026年春夏シーズンは、何かに縛られず自由に放浪する“夢の旅人”を思わせる、幻想的な夏の装いを提案。心地よいシルエットと詩的な色彩によって、開放感あふれるイメージを描き出す。
象徴的なペイズリーは薄く軽やかなブルゾンやシャツ、ショートパンツを華やかに彩るほか、繊細なジャカードのセットアップや小粒ペイズリーの総柄シャツなど、多彩なバリエーションで登場。ニットやデニムパンツには溶け込むような淡い色彩でペイズリーが落とし込まれている。また、爽やかなリネンのオープンカラーシャツの襟には、装飾的なペイズリー刺繍を施し、アクセントを効かせた。
中でも目を引くのは、グリーンやブルーなどの涼やかな色彩に彩られたピース。みずみずしい草木を彷彿させるグリーンのブルゾンやシャツ、ピンクをアクセントに効かせたブルーのガウンは、光沢を備えた素材の質感も相まって、夢想的な輝きを放つ。
流れるようなしなやかさをもって、そっと身体にフィットするような佇まいも印象的だ。さらりとしたシルクのシャツはゆとりのあるトラウザーズにタックインして、端正ながらも軽快な装いに。刺繍を施したブルーのニットやニットポロシャツは緩やかに身体に寄り添い、アクティブなブルゾンは柔らかく空気を含むようなシルエットに仕上げている。
また、スカーフもスタイリングに軽やかさをもたらしている。ボタンを開けたシャツの襟からちょうど見えるようにきゅっと巻いたバンダナや、分量を持たせてふわりと巻いたスカーフがアクティブなムードを漂わせる。かっちりとしたジャケットには、あえてラフな巻き方でスカーフを合わせて抜け感をプラス。ベルトとして、ウエストにスカーフを巻いたルックからも、気ままな雰囲気を感じられる。