生きづらくても、負けたくない。だって、独りじゃないから。滑稽だけど、温かい感動のヒューマン・ドラマ。
大人なのに学校へ行きたくない…。大人なのに反抗期中…。親から自立できない“子供部屋おばさん”の中学教師・えりこ。一方、勉強もできて、友達もいて、荒れてもいない大人の仮面を被った“原因不明の不登校少女”・千花。二人は同じ学校の教師と生徒。だが部屋から出られないのも一緒だった。ある日、えりこが趣味のBL漫画をネット出品すると、“チー”という少女と意気投合。それが千花だった。互いに気づかぬままSNSで感想を送り合い、いつしか本音を話せる親友になっていく。一緒に部屋から出ようと親や学校に向き合うが、千花の“不登校の真相”とえりこの“過去の傷”が二人を追い詰め、取り巻く世界が予期せぬ方向に動き始める。
映画『ただいまって言える場所』は、親元を離れられない“子供部屋おばさん”の教師と、不登校の少女がSNSでつながり、それぞれ自分の居場所を探す物語。“生きづらくても、負けたくない”、そんなふうに現代に生きづらさを抱える人々をユーモアと涙で紡ぎ、「ただいま」と言える場所を描く滑稽だけど温かい感動のヒューマン・ドラマとなっている。監督は、『35年目のラブレター』などヒューマンドラマに定評のある塚本連平が担当する。