日本で生まれたベルギー人の女の子、アメリ。1960年代の神戸、外交官の家庭に生まれ、2歳半までは無反応状態だった彼女は、とあるきっかけから無敵の子ども時代に突入。自らを「神」と信じ、魔法のような世界を生きている。大好きな家政婦のニシオさん、家族との新たな発見に溢れた生活に心を寄せ始め、自分にぴったりな「雨」という漢字を知ったアメリ。しかし3歳の誕生日に、彼女のすべてを変えてしまう出来事が訪れる…。
映画『アメリと雨の物語』は、2025年アヌシー国際アニメーション映画祭で観客賞を受賞したアニメーション作品。アメリー・ノートンによるベストセラー自伝的小説「チューブな形而上学」を原作とし、『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』などでレミ・シャイエ監督と協働してきたマイリス・ヴァラード、リアン=チョー・ハンが監督を務めた。作中では、冒険に満ち、新たな発見が連続する日々を生き生きと生きるアメリの姿が描かれる。少しずつ変化し、世界が大きく変わっていく中、アメリがどう成長していくのか。誰もが子ども時代に夢見た世界を描き出している。