音楽史だけでなく、世界の文化史にも大きな足跡を刻んだロックバンド、ビートルズ。大成功の陰には、一人の実業家かつ敏腕マネージャーであるブライアン・エプスタインの姿があった。
厳しいマネージャー業務を華麗に遂行する一方、過重な負担で薬物中毒に陥った心優しいエプスタインは、自身がゲイである事実と周囲の偏見により次第に精神の均衡を失っていく。命さえも削るほどの深い悲しみは、その時代、他人に素直に打ち明けられるものではなかった。
世界的な人気バンドのマネージャーが人知れず抱えていた孤独な闘いと葛藤とは。エプスタインの短くも濃厚な生涯を描いていく。
世界的ロックバンド・ビートルズの敏腕マネージャー、ブライアン・エプスタイン。そんなマネージャーを主人公に据えた実話映画『MIDAS MAN』が、邦題『ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男』として公開。世界的に人気のバンドのマネージャーが、わずか32年の生涯の中で人知れず続けていた孤独な闘いと願い、そしてビートルズの知られざる内幕が描かれた感動作だ。エプスタインの役を演じるのは、映画『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』に出演したジェイコブ・フォーチュン=ロイド。