1937年、トスカーナ地方の小さな町へやって来たユダヤ系イタリア人の陽気な男性・グイドは、美しい小学校教師・ドーラと運命的な出会いを果たす。明るく機転の利くグイドにドーラも惹かれ、やがて2人は結婚。息子・ジョズエも生まれ家族は幸せな日々を過ごしていた。しかし第2次世界大戦が始まり、町に駐留してきたナチスによって一家は強制収容所へ連行されてしまう。幼いジョズエに過酷な現実を悟られないよう、グイドは「これはゲームだ」と伝え、ひたすら陽気に振る舞いながら嘘をつき続けるが...。

映画『ライフ・イズ・ビューティフル』は、イタリアの俳優、ロベルト・ベニーニが自ら監督・脚本・主演を務めた1990年代ヒューマンドラマの名作。第二次世界大戦下のイタリアを舞台に、強制収容所に送られたユダヤ人の父親が愛する息子を守るため、希望と笑いで包み込む物語だ。1998年の第51回カンヌ国際映画祭では、グランプリを受賞。1999年の第71回アカデミー賞では7部門にノミネートされ、主演男優賞、外国語映画賞、作曲賞の3部門を受賞している。