強羅花壇は、富士箱根伊豆国立公園に位置する旅館。離れ3室を含む全41室の客室は一部の離れを除いて部屋食。料理は本格京懐石料理で、日本全国から旬の味覚を取り寄せ、熟練の板前が四季を感じさせる一品に仕上げる。
強羅温泉は豊かな泉質で、明治、大正期には政財界人や文人の別荘地として栄えた。強羅花壇には3本の源泉があり、内2本は庭園内の自家源泉。泉質は弱アルカリ性単純温泉で、無色透明な温泉は肌に優しく、冷え症や疲労回復に効能があると言われている。
もともと岩崎康弥が所有していた箱根の強羅の土地で、それを昭和5年、閑院宮載仁親王が譲り受け、夏の避暑用に別邸を建設。戦後、当主を引き継いだ春仁親王は皇籍を離脱し、強羅の土地を強羅花壇創業者の手に委ねた。
平成元年には全面改装を経て、現在の「強羅花壇」が誕生。平成3年には世界的に有名なホテル・レストラン会員組織「ルレ・エ・シャトー」の加盟店となる。