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ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW Anderson)の2023-24年秋冬コレクションが発表された。
「A blank slate(まっさらな状態)」をテーマにコレクションを展開するジェイ ダブリュー アンダーソン。印象的なのは、ほとんどすべてのモデルが、素肌に1枚洋服を纏っただけの状態であること。無駄なものを徹底的に削ぎ落とすことで、最も大切なメッセージ、つまり“ありのままに生きること”を表現したのだという。
今季のテーマを最も大胆に反映しているのが、下着姿で登場したファーストルック。ほとんど裸に近い状態のモデルは、“ありのまま”でいることを強調するように、全ての洋服の原点であるファブリックロールを抱えている。
次に登場したのは、枕をぎゅっと抱きしめたモデルたち。この枕は、家庭の親密さや安心感を象徴するものだそう。身体にはポップで鮮やかなトマトのボディペイントが施されており、純白の枕とユニークなコントラストをなしている。
コレクションの中でも特に異彩を放っていたのが、“カエル”をモチーフにしたスリッポンサンダルだ。こちらは、フロッグのウェリントンレインブーツで名を馳せた「ウェリペッツ(Wellipets)」とのコラボレーションによる1足。幼少期の楽しい記憶を呼び起こすアイテムとして、ルックにプレイフルなアクセントを加えていた。
レザーやファーで仕立てられたダッフルコートは、留め具部分がベルトに変化。身体をがっちりと守るように、鍵でロックされている。ドレスやブーツも同様に、ベルトと鍵でハードな装飾が施されているのが印象的だ。
また今季は、2013-14年秋冬コレクションで披露され、話題を集めたフリルショーツがレザー素材で復刻。このほか、裾にフリルをまとったフェミニンなベアトップドレスも登場し、ジェンダーに左右されない独自のスタイルを再提案した。
