BiSやBiSHのアイドルプロデューサー、渡辺淳之介が手がけるネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATiENTS)の2022年秋冬コレクションが、2022年3月15日(火)に発表された。
今シーズンのコレクションを紐解く鍵は、ブランド名の頭文字を取った「NAP」というワード。ネグレクトアダルトペイシェンツの略称になぞらえて「TAKE the NAP」というシーズンテーマを掲げた。“「NAP」を着る”、あるいは“うたた寝をする”というダブル・ミーニングを持たせているようにも感じられる。
このコンセプトが示す通り、ランウェイ一面に敷き詰められていたのはふかふかの布団。フロントロウはなんと“ベッド”で、招かれたゲストはこのベッドに寝転びながらステージを眺めるという遊び心あふれる演出を施した。
ドリーミーな音楽と共に、布団を素足で踏みしめるモデルたちが披露するのは、ルームウェア風のルック。アイテム1つ取ってみればパンクやストリートの要素が強いのだが、スタイリングの妙で、あらゆるアイテムが“部屋着”のように見えてくるから面白い。
ボンテージジャケット&パンツやケミカルウォッシュのデニムは、上下を揃えたセットアップで、パジャマ風に。時折り差し込まれるコミカルなキャラTシャツが、プライベート空間で纏う部屋着の趣を加速させる。
ヒョウ柄のジップアップパーカーには、サイドラインの入ったジャージボトムを組み合わせ、気怠いムードで。オーバーサイズのフーディーはバサッと被り、ワンピース風に着こなしている。
毎回“麺”類が登場することでおなじみのネグレクトアダルトペイシェンツのファッションショーだが、今回もカップ焼きそばが登場。ブランドロゴを配したリラクシングなスウェットワンピースを纏い、二人羽織で麺を頬張るのは、ASPの双子メンバー、マチルダー・ツインズとウォンカー・ツインズだ。彼女たちは、自分の部屋から寝起きのままランウェイにふらっとやってきてしまったかのようなフリーダムな雰囲気を放っていた。
なお、モデルにはその他にも、アユニ・D、リンリン、ナ前ナ以など、渡辺淳之介が代表を務めるWACKのメンバーらが起用されている。