menu

fashionpress[ファッションプレス]

  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. アート   /  
  4. イベント

現代作家・加藤翼の大型個展が東京オペラシティアートギャラリーで、“協働作業”の可能性を探る映像作品など

展覧会「加藤翼 縄張りと島」が、東京オペラシティアートギャラリーにて、2021年7月17日(土)から9月20日(月)まで開催される。

加藤翼、初の大型個展

《The Lighthouses - 11.3 PROJECT》2011 photo: Kei Miyajima
《The Lighthouses - 11.3 PROJECT》2011 photo: Kei Miyajima
© Tsubasa Kato / courtesy of MUJIN-TO Production

1984年生まれの現代作家・加藤翼は、複数の参加者の協働作業から生まれる行為を、映像や写真などの作品として発表してきた。日本のみならず、アメリカ、メキシコ、マレーシア、香港など、世界各地でプロジェクトを展開しており、高い評価と注目を集めている。

加藤の代表作のひとつとして知られているのが、集まった人びとがロープと人力だけで巨大な構造体を引き倒したり、引き起こしたりする「Pull and Raise」シリーズだ。東日本大震災後、3.11を逆にした11月3日の文化の日に行われた《The Lighthouses - 11.3 PROJECT》では、約500人の人びとが福島に集まり、津波で壊された家々の瓦礫から灯台を模して作った構造体をロープで引き起こした。これが契機となって、震災からの復興を目指す地区の祭事へと発展したのだった。

《The Lighthouses - 11.3 PROJECT》などの代表作を網羅

《Superstring Secrets: Tokyo》2020
《Superstring Secrets: Tokyo》2020
© Tsubasa Kato / courtesy of MUJIN-TO Production

初の大型個展となる展覧会「加藤翼 縄張りと島」では、《The Lighthouses - 11.3 PROJECT》をはじめ、代表作をほぼ網羅して展示。2007年以降の映像作品26点に、写真や模型などを加え、加藤の活動の足跡と全貌を紹介する。

《Underground Orchestra》2017
《Underground Orchestra》2017
© Tsubasa Kato / courtesy of MUJIN-TO Production

たとえば《Underground Orchestra》で焦点を合わせるのは、リス科の小動物・プレーリードッグ。アメリカ・ノースダコダ州にあるスー族のスタンディングロック居留地で撮影された同作では、石油パイプライン建設によって棲みかを追われ、巣穴から頭を出すプレーリードッグの動きが、穴の出口に仕掛けられた鈴の音に変換される。ここでは、パイプラインの建設賛成・反対という立場を超えて、人間の傲慢さやその犠牲者へのまなざし、自然との共生の重要性が示されているといえる。

また、お互いを縛られた3人の演奏者が「君が代」を演奏する《2679》、“秘密”を紙に書いて投函してもらう進行中のプロジェクト「Superstring Secrets」、そして《Listen to the Same Wall》や《Woodstock 2017》なども出品される。

これらの作品からは、自然災害、都市開発、環境破壊などで地域のコミュニティが解体の危機と隣り合わせにあるなか、人びとが自発的に参画して協働作業を行う意義、そして分断や対立を超えた連帯による可能性にふれることができるだろう。

展覧会概要

展覧会「加藤翼 縄張りと島」
会期:2021年7月17日(土)〜9月20日(月)
会場:東京オペラシティアートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
開館時間:11:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月1日(日・全館休館日)
入場料:一般 1,200円(1,000円)、大・高生 800円(600円)、中学生以下 無料
※同時開催「収蔵品展 071 寺田コレクションの日本画(タイトル未定)」、「project N 83 衣川明子」の入場料を含む
※( )内は各種割引料金
※団体受付・団体割引の実施は当面のあいだ休止
※障害者手帳の所持者および付添者1名は無料
※割引の併用および入場料の払い戻しは不可
※最新情報は美術館ウェブサイト、SNSおよび特設サイトにて随時告知

【問い合わせ先】
東京オペラシティアートギャラリー
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)

Photos(4枚)

現代作家・加藤翼の大型個展が東京オペラシティアートギャラリーで、“協働作業”の可能性を探る映像作品など|写真1 現代作家・加藤翼の大型個展が東京オペラシティアートギャラリーで、“協働作業”の可能性を探る映像作品など|写真2 現代作家・加藤翼の大型個展が東京オペラシティアートギャラリーで、“協働作業”の可能性を探る映像作品など|写真3 現代作家・加藤翼の大型個展が東京オペラシティアートギャラリーで、“協働作業”の可能性を探る映像作品など|写真4

Photos(4枚)

現代作家・加藤翼の大型個展が東京オペラシティアートギャラリーで、“協働作業”の可能性を探る映像作品など|写真1 現代作家・加藤翼の大型個展が東京オペラシティアートギャラリーで、“協働作業”の可能性を探る映像作品など|写真2 現代作家・加藤翼の大型個展が東京オペラシティアートギャラリーで、“協働作業”の可能性を探る映像作品など|写真3 現代作家・加藤翼の大型個展が東京オペラシティアートギャラリーで、“協働作業”の可能性を探る映像作品など|写真4

関連ニュース

キーワードから探す

関連ショップ・スポット

ピックアップ

「ムーミン コミックス展」東京・名古屋・横浜ほか全国で、トーベ・ヤンソンのマンガ原画など約280点
2021.9.11(土)~2021.11.14(日)
「ムーミン コミックス展」東京・名古屋・横浜ほか全国で、トーベ・ヤンソンのマンガ原画など約280点
展覧会「風景画のはじまり コローから印象派へ」東京・宮城・静岡で、モネなどでたどる近代フランス風景画
2021.9.18(土)~2021.11.7(日)
展覧会「風景画のはじまり コローから印象派へ」東京・宮城・静岡で、モネなどでたどる近代フランス風景画
“〈上野〉の記録と記憶”をたどる展覧会、東京都美術館で - 近代以降の版画や写真作品を展示
2021.11.17(水)~2022.1.6(木) 開催予定
“〈上野〉の記録と記憶”をたどる展覧会、東京都美術館で - 近代以降の版画や写真作品を展示
特別展「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」根津美術館で、異色の代表作《夏秋渓流図屏風》誕生の秘密をひもとく
2021.11.3(水)~2021.12.19(日)
特別展「鈴木其一・夏秋渓流図屏風」根津美術館で、異色の代表作《夏秋渓流図屏風》誕生の秘密をひもとく
ディズニー・ミッキーマウスの“今と未来”を表現したアート展、渋谷パルコで - 田名網敬一や空山基など
2021.11.19(金)~2021.12.19(日) 開催予定
ディズニー・ミッキーマウスの“今と未来”を表現したアート展、渋谷パルコで - 田名網敬一や空山基など

スケジュール

特別展「虫めづる日本の美」京都・細見美術館で、養老孟司が選ぶ“虫”の絵画・工芸品約60点
2021.10.29(金)~2022.1.23(日)
特別展「虫めづる日本の美」京都・細見美術館で、養老孟司が選ぶ“虫”の絵画・工芸品約60点
“日本の四季と俳句”テーマの展覧会、ヤマザキマザック美術館で - ガラスや陶芸など日本の現代工芸
2021.10.29(金)~2022.2.27(日)
“日本の四季と俳句”テーマの展覧会、ヤマザキマザック美術館で - ガラスや陶芸など日本の現代工芸
「虎屋所蔵品展 めでたい寅年 愛でたい虎」虎屋 京都ギャラリーで、“虎”を題材とした美術・工芸作品を展示
2021.10.30(土)~2021.12.5(日)
「虎屋所蔵品展 めでたい寅年 愛でたい虎」虎屋 京都ギャラリーで、“虎”を題材とした美術・工芸作品を展示
「第73回 正倉院展」奈良国立博物館で - 天平文化の華やぎを伝える楽器や調度品、染織品など出陳
2021.10.30(土)~2021.11.15(月)
「第73回 正倉院展」奈良国立博物館で - 天平文化の華やぎを伝える楽器や調度品、染織品など出陳
冨安由真の個展が金沢21世紀美術館で、幼少期の夢に着想“現実と虚構が交わる”新作インスタレーション
2021.10.30(土)~2022.3.21(月)
冨安由真の個展が金沢21世紀美術館で、幼少期の夢に着想“現実と虚構が交わる”新作インスタレーション
 スケジュール一覧