マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL) 2020-21年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。
2020年にブランド生誕50周年のアニバーサリーイヤーを迎えたマーガレット・ハウエル。2月に発表された2020年秋冬コレクションのランウェイでは、メンズ、ウィメンズ、エムエイチエルを多彩に組み合わせ、ブランドの原点を感じさせるタイムレスかつジェンダーレスなショーを展開した。
着想源は、50年間変わらずにインスピレーションの源泉となっている伝統的な素材。職人たちが長年の間受け継いできたトラディショナルなマテリアルを、今の気分にフィットしたパターンやスタイルに落とし込むことで、モダンなコレクションに仕上げている。
秋冬シーズンの主役となるトレンチコートには、マーガレット・ハウエルのクリエーションに欠かせない、フォックス ブラザーズ(FOX BROTHERS)社製のサージを採用。英国織物らしいタフな雰囲気を持った、しっかりとした打ち込みの生地だ。通常ならばトレンチコートに用いることのないこの伝統的な素材をあえて起用。さらにリラクシングなシルエットを採用することで、オーセンティックなムードを覆す新鮮な表情へと導いた。
ビッグシルエットのテーラードジャケットには、ブランドを語る上で外せないハリスツイード(Harris Tweed)を使用。ハリスツイードの中でもフェイザーウェイトと呼ばれる軽さのある生地を用いて、柔らかな印象のジャケットに仕上げている。
カラーパレットは、チャコール、カーキ、サンド、テラコッタなど秋冬シーズンの訪れを感じさせる落ち着きのある色彩が魅力。そこにチェック柄のスカートやフラワー柄のワンピースを差し込むことで、コレクション全体にリズミカルなムードを演出している。
足元に合わせたのは、ストラップ付きのパンプスに、穴飾りのあるブローグシューズのディテールをあしらったシューズ。フェミニンな要素とマニッシュなエレメントが融合した一足となっている。