ロイヤル コペンハーゲン(Royal Copenhagen)は、「フローラ ダニカ(Flora Danica)」230周年を記念し、香川県の伝統工芸「香川漆芸」とコラボレーションしたティーカップのセット「望」を製作。2020年4月より、完全受注生産にて販売する。
1790年、デンマークと密接な関係にあったロシアの女帝エカテリーナ2世への贈り物として製作が始まったロイヤル コペンハーゲンの最高級コレクション「フローラ ダニカ」。植物を忠実に器に再現するという着想のもと、今もなお同じ植物図鑑を手本に、1点1点手作業で描いている。
本コラボレーションは、「フローラ ダニカ」の製作開始から230周年を記念したもの。第1弾となる「望」を皮切りに、最高峰のクラフツマンシップに深く敬意を表し、次の世代をより豊かに発展させていくことを目的としたアイテムを展開していく。
第1弾としてタッグを組むのは、19世紀に高松藩主の保護を受けて発展し、その後、経済産業省大臣指定伝統的工芸品に指定された香川県の伝統工芸「香川漆芸」だ。「フローラ ダニカ」を編集していた同時期に、植物を細密に写実的な技法で描いた植物図鑑を製作するなど、共通点が多い両者。それぞれの作品の、光や風、音を聴き、季節にたちのぼる空気の変化を感じ取り、咲く花を野にあるように描き出す感性に共感し、今回の共同制作に至った。
「望」では、「フローラ ダニカ」のモカカップやティーカップをセットにした、茶櫃と小箪笥の2点を展開する。
「望 野点茶櫃(のぞみ のだてちゃびつ)」は、「フローラ ダニカ モカカップ」に五つの春から夏に咲く小さな花を揃え、煎茶の緑が美しい作品。艶やかな鏡面仕上げの漆黒の茶櫃に、モカカップ5点をはじめ、茶葉を入れる茶筒、5枚の茶托を組み合わせた。モカカップを受ける板の奥にはもう一枚の丸盆をセットし、菓子器としても使うことができる。
野山への行楽に使われた「遊山箱」から着想を得た「望 野点小箪笥(のぞみ のだてこだんす)」は、春から夏にかけて咲く香りのよい花を揃えたティーセット、茶葉を入れる茶筒、ロイヤル コペンハーゲンのジャムを収納できる小函、濃紫のティーナプキンを組み合わせた2人用の作品。漆黒の小箪笥の裡には、ハニーサックルのティーポットやビオラとラナンキュラスのティーカップ&ソーサー、ローザ トメントーサ、ワイルドストロベリーのデザートプレートを収納する。
また、それぞれのアイテムには、蓋の裏に蒔絵と、香川漆芸三技法が施されている。蒔絵は、上から漆が施されおり、経年変化により徐々に透明度が増し、10年ほどでより強い輝きを放つという。世代を超えて受け継がれる名品としてふさわしい、職人技が光る作品となっている。
【詳細】
フローラ ダニカ 230周年記念作品「望」
発売時期:2020年4月 ※完全受注生産
一部商品販売店舗:ロイヤル コペンハーゲン本店、オンラインショップ他 ※特別な場合に限りその他店舗でも展開。
製作納期:約6~10か月
■「望」 野点茶櫃
内容:フローラ ダニカ モカカップ 5点、茶櫃、茶筒、菓子盆、茶托 5点
価格:2,200,000円(税込)
■「望」 野点小箪笥
内容:フローラ ダニカ ティーポット 1点、ティーカップ&ソーサー 2客 デザートプレート19CM 2点、小箪笥、茶筒、リネン ティーナプキン 2組、ロイヤル コペンハーゲン ジャム、紅茶
価格:3,520,000円(税込)
※価格は予告なく変更する場合あり。