-どうして映画のためにシューズを作ることになったんですか？

ディズニー(の関係者)が僕のシューズをロンドンファッションウィークで見つけてくれて、「あなたのシューズをとても気に入ったから、ディズニーとコラボレーションして特別な靴を作らないか？」と言ってくれたんです。

彼らはクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)とニコラス・カークウッド(Nicholas Kirkwood)ともこれまでコラボレーションしていました。

このシューズは映画に登場するナタリー・ポートマン(Natalie Portman)の役をイメージしてデザインしたものです。そのほかにも映画『アイアンマン』の中で、グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)が白いモヒートシューズを履きました。彼女はそれにサインをしてチャリティに出したそうです。

‐今後も映画のために、シューズをデザインする予定はありますか？

去年は『アイアンマン』で、今年は『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、来年は、まだ言えないんです！(笑)

今ははっきりとしたことは言えないけど、おそらくアメリカの映画で……たぶん作品中に出てくるでしょうね。その映画は未来的な雰囲気の作品です。

ジュリアン・ヘイクス、期待の次シリーズについて

‐「モヒート」が"底のない靴"として話題になっていますが、これから新シリーズを発表する予定はありますか？

実はもう作ってあります(即答)。でもどんな形かは、絶対にまだ言えません。モヒートシューズを作るのに3年かかったけど、実はその間にも投資してくれる人や、工場、仕入先、サプライチェーン、流通システム、マーケティングチームを探さななくてはなりませんでしたが、今はもうその環境が整っています。モヒートシューズをデザインしていたときから、すでに他に5つのメインとなるデザインがあったのですが、そのアイディアはずっと温めていました。

…少しだけ教えてあげますね。1つはとてもモダンなウェッジソール、もう一つは、ミッドヒールのもの。どちらもユニークな形をしていますよ。

‐ちなみに、新作にソールはついていますか？

2種類はありません。あとの2種はソールをつけますが、それでも平凡なものではないと思いますよ。 いずれにしても、グローバルローンチで発表します。東京は、キーとなる都市のひとつですから。

‐最後に、ジュリアン・ヘイクスのファンや、これから初めてシューズを手に取るお客さんたちにメッセージをお願いします！

私のコアなファンの人たちは本当に初期のころから、オンラインでスケッチを見ていて、とても大切な存在です。でもほとんどの人たちは、私のシューズをこれから目にすると思います。このシューズを履くと、たくさんの視線を集められますよ。ロンドンのある女性からは、シャイニーなモヒートシューズを履いて、暗い照明のレストランにいたら、みんなに注目されたという話を聞きました。モヒートは脚も美しく見えるし、自然だし、履き心地も良いです。履き心地が良ければ自信も出ますから。

あとは多くの男性が、私の靴の良さを理解してくれたんです。みんなカッコイイって言ってくれて、彼女や奥さんのために買っていきました。ジュリアン・ヘイクスのシューズは、ギフトにもばっちりだと思います。

Interview and Text by Kanae Kawasaki
 

■関連記事：シューズ界の革命「モヒート」 - ジュリアン・ヘイクスの”底のない靴”がついに日本上陸