ミナ ペルホネン(minä perhonen)の2019年春夏コレクションが発表された。

"千の花"の意を持つガラス細工「ミルフィオリ」のように

今季の服作りは、テーマを限定することなく始まった。今関心のある素材、技術、マテリアル、今取り組みたい物作りに向き合って生まれたピースたち。色も形も異なるこれらのピースが集合体としてまとまった時、色とりどりの花が咲き乱れる1つの景色として感じられるようなクリエーションが完成した。それはまるで、イタリア語で"千の花"を意味するガラス細工「ミルフィオリ(millefiori)」のようだ。

anemone

アネモネの花が連続したテキスタイル"anemone"は、ロング丈のワンピースや、リラクシングなムードが漂う羽織り、ノースリーブのブラウスなどに姿を変えた。

gemma

ジェムを無数に描いたテキスタイル"gemma"は、裾にスカラップを施したスカートやワンピースに。布地いっぱいに散りばめたジェムの中には、赤く光るスワロフスキーが1つだけ隠されており、遊び心溢れるピースに仕上がっている。

その他、自然に流れる絵具の軌跡をストライブ柄に生かした"rain track"のワンピースやブラウス、波の模様を漢字を書くようなイメージで描いた"umi"のブラウス、ビスケットをモチーフにした"biscuit"のスカートも、コレクションを華やかに彩る。

トリコロールカラーで構成

キーカラーはネイビー、レッド、ホワイトのトリコロール。そこに、ベージュやグレーといったニュアンスカラーを差し込むことで、柔らかなムードをプラスしている。

1つのアイテムの中でトリコロールカラーを表現したピースも。森の生き物たちがパレードしているような刺繍モチーフを飾ったワンピースは、チェック柄をネイビー、レッド、ホワイトで構成。ハリのあるコットン糸を高密度に織り上げ、立体的なフォルムを形づくっている。