タダシ ショージ(TADASHI SHOJI)の2017年プレフォールコレクションは、「抗えない誘惑」がテーマ。
1982年アメリカ・ロサンゼルスで創業した「タダシ ショージ」は、独自のカッティング技術とボディラインを美しく見えるデザインにより、セレブリティを含め世界各国の女性から愛されているドレスブランドだ。現在はニューヨークコレクションに参加し、多くのファンを魅了している。そんなタダシ ショージは、今季咲き誇る花々、そしてステンドグラスを紙で再現したローズウィンドウにフォーカスを当てて、私たちをファッションの世界へと誘う。
白や赤、桃色の野バラは、時に青々とした葉と交わり、時に自らのかけら(花びら)を散らせ、ドレスの上で花を咲かせていく。幾重にも重なる花びらはラッフルへと姿を変え、印象派絵画の中にいたフラワーたちはキャンバスを飛び出し、シフォンの中で新たな居場所を見つける。
ローズウィンドウは、元となるステンドグラスを想起させるほどドラマティックに変換。光を差してキラキラと輝く窓ガラスのように、繊細なレースの隙間から肌を透かせ、私たちの心をうっとりとさせる。
ドレスはロマンティックの象徴として。ふわりと舞うフリル、ソフトなギャザー、差し込まれたレースディテール。胸元は大胆にカッティングしてデコルテをみせ、肩をのぞかせたオフショルダー、ウエストラインの切り替えによって女性のボディを華奢に見せる。カラーはビビットとモノクローム。淡い色彩を除いた、大胆な色使いが大人のセンシュアリティへと繋げている。