クリエイターとアーティストが集うクリエイティブチーム「Enharmonic」(エンハーモニック)がデザインを手掛けるブランドEnharmonic Tavern(エンハーモニック タヴァ―ン)が、2012年春夏コレクションを初のインスタレーション形式で発表した。
田村和之のディレクション・スタイリングによるショートフィルムに続き、岡部俊輔(TRIVAL)、杉浦優(The VOICE)といった個性豊かなスタイリスト達やコーポリアルマイムの第一人者である巣山賢太郎氏×タニア・コーク氏のデュオ「UNIT 1A」を迎えてのショーが、Chihiro(ART BREAKERS)による劇場風の舞台の中でent(Atushi Horie)の音楽と共に繰り広げられた。3人のスタイリストがそれぞれのイメージで表現するヴィジュアルに、アーティストが奏でる不協和音が見事なハーモニーを生み出した。
コレクションのテーマは「Flower Children」。愛あるmessengerとしてのFlower Childrenへの尊敬を込め、愛と平和の象徴としての花を片手に反戦を呼び掛けた彼らを連想させる小花柄がコレクションのアクセントになった。 コットンやリネン等ナチュラルな素材と化学繊維、織りの細かいものと粗いもの、フラワー柄とペイズリー柄、ボーダー柄とドット柄、といった異なる要素を組み合わせ、共有・共存といったコンセプトを表現した。ナチュラルでベーシックなリラックスアイテムから伝わってくるのは、仲間と助け合って理想を追い求めたFlower ChildrenのFamilyのような温かさ。刺繍を施した真っ白のシャツや、ゴブラン織りのスリーピースなどで、ディテールに拘り、自分なりのスタイリングで楽しむのが今の気分だ。
愛とは?革命とは?問いかける事で浮かび上がる大切な本質を伝えたかったと語るEnhramonic。決して1人では実現出来ない、関わったすべての人がEnharmonic(異名同音)を奏で、分かち合い共有することで生まれる豊かさを讃えたコレクションだった。
LOVE & revolution 、独占からシェアへ、力有る人から愛ある人へ。自分らが変わらなければ何も変わらない。