映画『レヴェナント:蘇えりし者』が、2016年4月、全国の劇場で公開される。レオナルド・ディカプリオが主演、アレハンドロ・G・イニャリトゥが監督を務める、注目のヒューマンドラマ。第88回アカデミー賞では、主演男優賞(ディカプリオ)をはじめ、監督賞、撮影賞を受賞した。
主人公を演じるレオナルド・ディカプリオは、親子の強い絆を鬼気迫る演技でドラマティックに演じている。その演技は公開前から大きな話題となり、ゴールデン・グローブ賞はじめ主要映画賞を軒並み受賞。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブラッド・ダイヤモンド』など4度アカデミー賞にノミネートされ惜しくも受賞を逃してきたが、本作で悲願の初受賞を果たした。
監督アレハンドロ・G・イニャリトゥは『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』より2年連続でアカデミー賞の監督賞を受賞。『21グラム』『バベル』など、数々の傑作で知られる名匠だ。本作では、究極のリアリティを追求するため、極寒の地で撮影を敢行。ディカプリオとハーディを本気で格闘させ、ディカプリオの鼻が折れるも撮影を続行し、迫真の演技を引き出したという。
音楽を手掛けるのは坂本龍一。日本を代表する音楽家の一人である坂本がどう味付けを加えるのかにも注目してほしい。
そして、撮影監督はエマニュエル・ルベツキ。彼は『ゼロ・グラビティ』、全編1カットかと見紛う長回し映像が話題を呼んだ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、そして本作と、史上初3年連続アカデミー賞の撮影賞を受賞という快挙を達成した。再びイニャリトゥとタッグを組んだ本作では、照明機材を一切使わず、自然光だけで撮影するという試みによって臨場感を追求した。
また、ディカプリオ本人はジャパンプレミアに来日。ジョルジオ アルマーニの2016年春夏コレクションで登場したノッチドラペルのグレースーツに身を包み、ホワイトシャツを合わせたスタイルで変わらぬ格好良さを魅せた。
【ストーリー】
舞台はアメリカ西部の広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、狩猟チームメンバーの一人、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされる。フィッツジェラルドへの復讐を誓い、大自然の脅威の中で、困難に立ち向かっていくグラス。立ちはだかるのは、厳しい冬の寒さ、交戦中の部族の熾烈な襲撃、そして約300キロにも及ぶ容赦ない旅だった。果たして彼は、生き延びることが出来るのか。衝撃的な展開と壮絶なサバイバル、そして自然と自らの運命に抗った一人の男の再生が、作品では描き出されている。原作となったマイケル・パンクの同名小説は、ハンターのヒュー・グラス本人が体験した実話をもとに作られている。リアリティのあるストーリーが魅力の一本だ。
【作品情報】
『レヴェナント:蘇えりし者』
原題:The Revenant
日本公開:2016年4月
監督・製作・脚本:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
撮影監督:エマニュエル・ルベツキ
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディほか
音楽:坂本龍一
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