サタジット・レイ監督のデビュー60周年を記念した特別上映「シーズン・オブ・レイ」が2015年9月より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。彼の代表作『チャルラータ』と『ビッグ・シティ』をデジタルリマスターし、2本立てで上映する。
インドを代表する映画監督にして、小説家や音楽家、グラフィックデザイナーと多方面に才能を発揮したサタジット・レイ。晩年には、アカデミー賞特別栄誉賞を受賞するなど、世界中でその名が知られている偉大な映画監督だ。
そんなレイの代表作である『チャルラータ』と『ビッグ・シティ』をデジタルリマスター。特に『チャルラータ』は、自身が最高傑作と語り、ウェス・アンダーソン監督など、著名な映画監督も大ファンであることを公言している。
日本では、初公開から40年ぶりのリバイバル上映。レイの代表作を観て、彼の魅力を体感してみては。
【概要】
「シーズン・オブ・レイ」
公開時期:2015年9月シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー
上映作品:『チャルラータ』、『ビッグ・シティ』の2本立て
■『チャルラータ』
原題:CHARULATA
原作:ラビンドラナート・タゴール
監督・脚色・音楽:サタジット・レイ
撮影:シュブラト・ミットロ
美術:ボンシ・チャンドログプタ
出演:マドビ・ムカージー、ショウミットロ・チャタージほか
配給:ノーム、サンリス
1964年/インド/119分/B&W/ベンガル語/DCPリマスター
・ストーリー
1880年、インド・カルカッタ。若く美しい妻チャルラータは、新聞社の代表兼社長であるブパチを夫にもち、何ひとつ不自由ない生活を送っていた。しかし、夫は年中多忙で、ほとんど妻とともに過ごそうとしない。そんな中、大学の休暇で夫の従弟であるアマルが訪ねて来る。快活な性格で、詩吟を楽しみ、文学に詳しいアマルの出現は、次第にチャルラータの退屈な日常を彩っていく...。
■『ビッグ・シティ』
原題:MAHANAGAR
原作:ナレンドラナート・ミットラ
監督・脚色・音楽:サタジット・レイ
撮影:シュブラト・ミットロ
美術:ボンシ・チャンドログプタ
出演:マドビ・ムカージー、アニル・チャタージーほか
1963年/インド/131分/B&W/ベンガル語/DCPリマスター
・ストーリー
カルタッタを舞台に、インドの中流階級の生活をつづった作品。家計の足しにするためアルバイトを始めた主婦が、社長に引き立てられる。それを見た夫は、不安感から、アルバイトを辞めさせようとするが……。