遥かな旅の記憶が蘇るステファンシュナイダー(Stephan Schneider)　2011年春夏コレクション

ステファンシュナイダー(Stephan Schneider)、2011年春夏コレクションのテーマは「COLLECT」。「旅」や「切手」をイメージソースに、「記憶」、「風景」、「時間」といったコンセプトがスタイルやプリントに反映され、遥かな旅の思い出を蘇らせる。

メンズ・レディス共にグレイのグラデーションが美しいカラーパレット。チャコールグレイやコンクリートグレイ等様々な色調のグレイで構成された大きなチェックやストライプのシャツは、白い衿やカフスが優しくクリーンなコントラストを成している。メンズのスーツやジャケットは細身のシルエットでフレッシュな印象。ピンク、ブルー、白のボーダー柄の裏地が透ける白いジャケットや、アクティブなショートパンツは爽やかな季節にぴったりだ。切手をモチーフにしたプリントは、ステファンシュナイダーらしいユーモアに溢れている。

レディスのコレクションでは、上質な生地の優雅な透け感や布地の重なり、ドレープを楽しんだシンプルなデザインが着る人の魅力を十分に引き出してくれる。むら染めのドレスや着物のような前合わせのジャケットが、どことなく日本的。薄いカーディガンに縄編み模様が施されていたり、ジャケットのフロントが2重だったり、シャツのフロントラインが斜めだったり、遊び心がふんだんに取り入れられたディテールにも注目だ。今季のスタイルのポイントはスカーフ使い。首元にゆったりとボリュームを加えたり、肩にさらっとはおったり、旅人のように自由なコーディネートを楽しみたい。

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