トリー バーチ(TORY BURCH)の2026年春夏コレクションが、ニューヨークファッションウィーク期間中の2025年9月15日(月)に発表された。
前シーズンから引き続き、トリー バーチはアメリカンスポーツウェアの再解釈を試みた。今季は、ロマンチックな要素やクラフツマンシップに溢れる魅力を取り込んだという。
コンパクトなニットポロは、ヒダのある襟元を採用し、ヴィヴィッドなキャミソールはリボンのディテールでフェミニンな表現を加えた。裾広がりのパーカーはヘムラインが二重になっており、ラッフルのように揺れ動く。また、コレクション全体を通して共通していたドロップウエストは、体のラインを拾いすぎることなく、リラクシングかつレトロロマンティックなムードを漂わせた。
アメリカンスポーツウェアとは対極にある、テーラードなどのクラシックなスタイルには、アクティブかつ実用的な要素が垣間見える。クラシックなジャケットは、ベンツの代わりにコンシールファスナーを施すことで、シルエットを調整できるデザインに仕上げた。また、トリーの父にインスピレーションを得たブレザーには、ポケットや袖部分にパイピングが施されている。
女性らしさに傾倒したスタイルは、ファブリックのテクスチャーやクラフツマンシップ溢れる技法で魅力を引き出した。レースのディテールを取り入れたシフォンワンピース、小さなプリーツを寄せ集めたスモック加工のドレス、そして繊細なシワ加工で柔らかさをもたらしたスカートのセットアップ。とりわけ心トキメクのはビーズ刺繍のディテールで、繊細な草木柄を手仕事で表現した。
手元を彩るバッグのラインナップには、2018年に誕生したワンハンドルの「リー ラジウィル バッグ」が進化して登場。よりミニマルでエレガントなデザインへと昇華されたこのバッグが、様々なカラーバリエーションはもとより、メタルハンドルやビーズ刺繍の組み合わせで展開されている。