企画展「《予感》とその時代」が、東京・南青山の岡本太郎記念館にて、2025年2月27日(木)から6月29日(日)まで開催される。
第二次世界大戦後の日本を代表する芸術家・岡本太郎は、1960年代半ば、「芸術は呪術である」という言葉を残している。この頃はまた、岡本の作風が大きく転換した時期であった。力強い原色が広がり、繊細な筆致でキャラクターを描きこんだ1950年代とは打って変わって、黒々と抽象的なモチーフが画面に現れるようになったのだ。
こうした作風の転換の背景には、縄文時代との出会いがあったと考えられる。自然と対峙し、溶けあいながら生きた縄文人にふれた岡本は、それこそ「本当の日本」なのだと直感。その後、日本各地を取材した岡本は、見えないものと交信する呪術の気配を感じ、その思いを確信することとなった。
企画展「《予感》とその時代」では、岡本の作風が転換期を迎えた1960年代に着目。四半世紀ぶりに青山に里帰りする《予感》を初公開するほか、《愛撫》など、黒のモチーフが画面に溢れる作品の数々を紹介する。
企画展「《予感》とその時代」
会期:2025年2月27日(木)~6月29日(日)
会場:岡本太郎記念館
住所:東京都港区南青山6-1-19
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(4月29日(火・祝)、5月6日(火・振)は開館)
観覧料:一般 650円(550円)、小学生 300円(200円)
※( )内は15人以上の団体料金
【問い合わせ先】
岡本太郎記念館
TEL:03-3406-0801