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オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)の2024-25年秋冬コレクションが発表された。
テーマは「アーバン・ウインター」。ブラックやグレーなど重厚感のあるカラーリングを中心にまとめたウェアの数々は、無機質で現代的な都市の冬景色と呼応する。ウェットなコーティング加工が施されたジャケットやパンツは、予期せぬ雷雨をもたらす寒空を彷彿とさせた。
今季のルックで散見されたのが、オニツカタイガーのアイコニックなトラックトップスを着想源としたジップネックウールウェア。胸部を覆う程度のショート丈に再構築されたトップスは、テーラードジャケットやダブルブレストコート、パーカーなどと合わせられ、付け襟のような役割を果たしたり、クロップドトップスとしてスポーティーなエッセンスを加えたりと、様々な表情を見せた。
アウターのシルエットは、テーラリングによってウエストを絞った斬新なシェイプに。特にワイドショルダーで仕立てたジャケットやピーコートでは、細いウエストラインとのコントラストがより際立っていた。リブやタックをあしらうことで、その対比をより効果的に強調しているのも特徴だ。
冬のレイヤードコーディネートに新たな風を吹かせたのは、ダブルカシミヤのフーディー。コートやブルゾンなどの上から羽織るアイテムとして、重ね着の常識に未知の可能性を提案。クラシカルなスタイルに、リラックス感の漂う抜け感をプラスしている。
中心となるベーシックカラーの世界には、ブランドのシグネチャーカラーであるイエロー、ベージュ、ヘーゼルナッツなどの明るいカラーがやわらかなアクセントを添えていた。また、テキスタイルに装飾されたゴールドやブラックのスパンコールも、都会的で洗練されたウェアに華やかな煌めきをもたらしている。
ショー冒頭では、振付師のAkaneがプロデュースするダンスチーム「アバンギャルディ」が登場。映画『キル・ビル』にて主演のユマ・サーマンが着用したスニーカーと同じカラーリングを施した「MEXICO 66 SD」から、ストライプの無い特別なモデルの履いてパフォーマンスを披露した。映画『キル・ビル』へ捧げたこのオマージュは、ブランドのヘリテージをモードに解釈した新たなスタイルとして、オニツカタイガーの進化を表現している。
