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ヨウジヤマモト プール オム(Yohji Yamamoto POUR HOMME)は、2023-24年秋冬コレクションをフランス・パリにて発表した。モデルとして、2023年春夏に引き続きSnow Manのラウールがランウェイに登場した。
パリでの発表は3年ぶりとなるヨウジヤマモト。今季は、クラシカルなテーラードスタイルや象徴的なブラックを基盤にしつつも、独特の影をまとった華やかさを見せているのが印象的だ。
散見されたのは、ダークトーンで服の全面に絵柄をあしらったジャカードのアイテム。華やかなダマスク織のロングコートや、幾何学模様のシャツ、イカットを思わせる模様を描くロングジャケット、ワイドパンツなどが登場している。端正なシルエットと暗めの色彩で表現されたエスニックモチーフが、絶妙なバランスを保ちながらまるで陰影のように身体に寄り添っている。
ボタンとストラップを複数配し、身頃をタイトにシェイプしたジャケットスタイルも今季の特徴だ。ベルトを締めるようにして、前合わせのボタンで紐を留め、パンキッシュなエッセンスをプラス。生地をたっぷりと使った分量感のあるワイドパンツと組み合わせることで、シルエットの緩急がより際立っている。
また、コレクション終盤に登場した、くしゃくしゃに丸めた紙屑を思わせる装飾も目を引いた。ブラックのジャケットやパンツに、生成りの布地がまるで無作為に貼り付けられたかのように縫い付けられている。不均一な形で、不意にドレープを描くパーツが、衣服に躍動感をもたらしている。
尚、今回のショーでは新メンズラインとして「ワイズフォーメン(Y’s for men)」も発表された。2010年春夏シーズンから休止となっていたY's(ワイズ)のメンズブランド「ワイズフォーメン」が、満を持して再登場を果たす。
ランウェイに登場したのは、温かみのあるグレンチェックのテーラードジャケットに、深みと艶を備えたベルベットのパンツを合わせたルックや、左右の身頃でカラーを切り替えたジャケット、青と白のラインを配したストライプのジャケットなど。日常の風景に馴染みながらも独自の佇まいを示す、メンズウェアが提示された。
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