アンテプリマ(ANTEPRIMA)の2023年春夏コレクションを紹介。
2023年に30周年を迎えるアンテプリマ。大切な節目となる今季のテーマに掲げるのは、”溢れ出すエネルギー”という意味をもつ「UNBOUNDED ENERGY」だ。ブランドのコンセプトである「Smart, Precious with LOVE」をベースに、内に秘める強さやしなやかさを感じさせるエネルギッシュな洋服を作り上げた。
今シーズンのムードを象徴するのは、イタリアの建築家であり、彫刻家やグラフィックデザイナーとしても活躍する、マルチェロ・モランディーニとコラボレーションしたモチーフ。モランディーニは「建築学的デザイナー」とも呼ばれ、ユニークな作品を制作し、アートとデザインを近づけた独自の活動を続けている。コレクションでは、白黒のコントラストが美しい彼の作品からインスピレーションを得たという、斬新なグラフィックやカラーがワードローブ上に落とし込まれていた。
中でも目を引いたのが、白×黒、白×赤などコントラストの効いたカラーで彩られた、ストライプパターンのウェアたち。胸元がざっくりと開いたトップスやハーフパンツ、ショート丈のジャケットなどに取り入れられ、大胆ながらも洗練された雰囲気を演出する。
モランディーニの彫刻作品を思わせる、様々な形のグラフィックも散見された。ジャケットやノースリーブシャツ、ボディスーツなどのアイテムにあしらって、ユニークな1着へと昇華させた。
また、ふんわりとした袖を組み合わせたリラクシングなドレスも、グリーン×ブラック、レッド×ブラックなどのツートーンカラーの配色で、マルチェロ・モランディーニのムードを纏わせた。身体のラインに沿ったブルーのドレスは、ブラックカラーの縦のラインを入れて、絶妙なバランスに仕上げている。
ルックにアクセントを加えるバッグやアクセサリーにも注目だ。ウェアと同じくモノトーンカラーで彩ったフリンジバッグや大振りのピアス、スカーフ、キャップなど存在感のあるピースがコレクションを引き締めていた。