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アトウ 2014年春夏コレクション - 新鮮さの裏にある普遍性
アトウ(ato)2014年春夏コレクションが、2013年10月16日(水)に発表された。先シーズンの流れを引き継ぎつつ発展させたという今回のテーマは「COMPOSITION 2」。
ショーはスリーピースを軸に、ニットやショートパンツなどを加えた、比較的シンプルな構成。デザイナーの松本与曰く、全く新しいスタイルというよりは、人々のワードローブの根っこにあるような普遍さを持ち出すことで、新鮮さを狙ったという。ネイビーやグレーを基調としたクラシックなスタイルに、アクセントのピンクやイエローのネオンカラーが、ミニマルな直線を伸ばす。
無地のジャケットにストライプパンツのコーディネートなど、一見まとまっているようだが、微妙にテクスチャーの違うアイテムを合わせた。意外性を狙ったのかと思いきや、「スリーピースでカチっと合わせると、どうしても強さが出てしまう。それを壊すために、色や素材を出来るだけ変えたりして、なるべくリアリティのある力の抜けたスタイルにしました」と松本。オックスフォードに見えて、実はスリッポンというテクニカルなシューズもまた、彼の愛するアメリカ西海岸のリラクシングな空気感に根ざしたものだったのだろう。
「SNSに代表されるような、つながりのある社会の中で、自分だけがカッコいいと思うものではなく、着ていて周りに認めてもらえるような服を目指した」という彼の言葉に含まれる独自の哲学は、競い合うように革新を求める東京のモード界の中で、異彩を放つ。
Photos(35枚)
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