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フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密”

展覧会「フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる ─リース・ミューズ7番地、アトリエからのドローイング、ドキュメント─」が、東京の渋谷区立松濤美術館にて、2021年6月13日(日)まで開催される。なお、4月27日(火)から5月31日(月)までは臨時休館となる。

フランシス・ベーコンの“知られざる”姿

《フランシス・ベーコンの写真上のドローイング》1970~80年代頃 モノクロ写真掲載紙へのペイント
《フランシス・ベーコンの写真上のドローイング》1970~80年代頃 モノクロ写真掲載紙へのペイント
©The Barry Joule Collection

フランシス・ベーコンは、イギリスを拠点に活動し独自の具象画を確立した、20世紀を代表する画家だ。アイルランドのダブリンに生まれ、独学で絵画を学んだベーコンは、ベラスケスやファン・ゴッホといった絵画、報道写真などを参照しつつデフォルメされた身体や叫びを上げるかのような人物画を手がけ、同時代の美術界に大きな影響を与えた。

《フォルクスワーゲンの車と男の写真上のドローイング》1970~80年代頃 モノクロ写真掲載紙へのスクラッチとペイント
《フォルクスワーゲンの車と男の写真上のドローイング》1970~80年代頃 モノクロ写真掲載紙へのスクラッチとペイント
©The Barry Joule Collection

ベーコンの無比の作風へと結実する制作過程──素描、参照していた印刷物、そして初期作品など──は、生前は謎に包まれていた。しかし、生前のベーコンと親しく交流していたバリー・ジュールは、亡くなる直前の画家から、それら貴重な作品や資料を譲り受けていたという。

《Xアルバム9 裏─叫ぶ教皇》1950年代後半~60年代前半 油彩・コンテ・鉛筆、紙
《Xアルバム9 裏─叫ぶ教皇》1950年代後半~60年代前半 油彩・コンテ・鉛筆、紙
©The Barry Joule Collection

展覧会「フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる ─リース・ミューズ7番地、アトリエからのドローイング、ドキュメント─」では、死の直前までベーコンがアトリエに残したドローイングや制作資料など約130点を公開。生前に明らかにされることのなかった資料群に光をあて、この画家の知られざる姿と制作の秘密に迫る。

ベーコンの関心や制作過程を示唆するドローイング群

《Xアルバム5 表─ファン・ゴッホ・シリーズ》1950年代後半~60年代前半 油彩・コンテ・チョーク、紙
《Xアルバム5 表─ファン・ゴッホ・シリーズ》1950年代後半~60年代前半 油彩・コンテ・チョーク、紙
©The Barry Joule Collection

本展では、「Xアルバム」と呼ばれる一群のドローイングを展示。油彩画の連作《ファン・ゴッホの肖像のための習作》を想起させるゴッホのイメージ や、ベーコンが1950年頃から1971年まで描き続けた教皇像を彷彿とさせる叫ぶ教皇のイメージなどを目にすることができる。

《Xアルバム3 表》1950年代後半~60年代前半 油彩・コンテ・チョーク、紙、フォトモンタージュ
《Xアルバム3 表》1950年代後半~60年代前半 油彩・コンテ・チョーク、紙、フォトモンタージュ
©The Barry Joule Collection

また、ベーコンは若い頃から、病理学などの写真に興味を抱いていたことが知られている。「Xアルバム」には、ベーコンのそうした関心に呼応するような、「耳」や「口」といった人体の部分を集めたコラージュも含まれている。こうしたドローイングと油彩画との関係性は必ずしも明らかではないものの、ベーコンの関心や制作過程をほのめかすものだといえる。

ベーコン関連資料も公開

《自転車選手の写真上のドローイング》1970~80年代頃 モノクロ写真掲載紙へのグワッシュのペイント、コンテ、ペン
《自転車選手の写真上のドローイング》1970~80年代頃 モノクロ写真掲載紙へのグワッシュのペイント、コンテ、ペン
©The Barry Joule Collection

さらに会場では、描き込みや変形が加えられた新聞や雑誌など、「ワーキング・ドキュメンツ」と呼ばれる資料も公開するほか、フランスの詩人・美術評論家のミシェル・レリスなどから贈られた書籍や、1930年代頃のものと思われる油彩画小品も展示する。

展覧会概要

展覧会「フランシス・ベーコン バリー・ジュール・コレクションによる ─リース・ミューズ7番地、アトリエからのドローイング、ドキュメント─」
会期:2021年4月20日(火)~6月13日(日)
※4月27日(火)か〜5月31日(月)は臨時休館(休館期間は延長の可能性あり)
※当初の会期2020年10月3日(土)~11月23日(月・祝)より変更
会場:渋谷区立松濤美術館
住所:東京都渋谷区松濤2-14-14
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日、臨時休館期間
入館料:一般 1,000円(800円)、大学生 800円(640円)、高校生・60歳以上 500円(400円)、小中学生 100円(80円)
※( )内は渋谷区民の入館料
※土・日曜日、祝日は小中学生無料
※毎週金曜日は渋谷区民無料
※障がい者および付添者1名は無料
※入館の取り扱い、開館の状況などは変更となる場合あり(最新情報は美術館ホームページにて確認)

■日時指定制について
・土・日曜日、祝日、最終週(6月8日(火)~13日(日))は日時指定制
・予約は14日前から、美術館ホームページの専用サイトにて受付(美術館受付、電話などは不可)
・詳細は美術館ホームページを参照

■終了した会場
・神奈川県立近代美術館 葉山
会期:2021年1月9日(土)〜4月11日(日)
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1

【問い合わせ先】
渋谷区立松濤美術館
TEL:03-3465-9421

©The Barry Joule Collection

Photos(9枚)

フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密” 画像1 フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密” 画像2 フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密” 画像3 フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密” 画像4 フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密” 画像5 フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密” 画像6 フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密” 画像7 フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密” 画像8 フランシス・ベーコン展が渋谷区立松濤美術館で - ドローイングなど約130点から迫る“制作の秘密” 画像9

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