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ミュウミュウ、プラダ、ブルックスなど協力「華麗なるギャツビー」衣装・美術監督インタビュー公開

フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」をベースに、バズ・ラーマン監督が独自の解釈と想像力で、3D映像で新たに蘇らせる「華麗なるギャツビー」。レオナルド・ディカプリオ、キャリー・マリガン、トビー・マグワイアが出演することでも話題。日本では2013年6月14日より丸の内ピカデリー他、全国ロードショー、2D/3D同時に公開される。

映画の注目の1つが、ギャツビーの世界をゴージャスに彩る衣装やジュエリー。衣装はプラダミュウミュウブルックス ブラザーズなど、ジュエリーはティファニーが協力した。ギャツビーの邸宅のインテリア・磁器やスターリングシルバー製のフラットウェアなどもティファニーの小物で装飾されている。

そんな映画の衣装、美術を担当するのはキャサリン・マーティン。彼女はバズ・ラーマンのすべての作品に衣装、美術監督として携わってきた。「ムーラン・ルージュ」では、その独創的な世界観が評価され、アカデミー賞衣装デザイン賞、美術賞の2冠を獲得している。

映画公開に先駆けて、キャサリン・マーティンが「華麗なるギャツビー」の衣装について語ってくれた。

「華麗なるギャツビー」は、2Dだけでなく3Dでも公開されます。本作における3Dは、どのような効果をもたらすことが期待できますか?

キャサリン・マーティン:“劇場で観ている"というよりも、“壁の穴から覗き見している"もしくは“登場人物と一緒にいる"という映像体験を皆さんに感じて欲しいという想いで、バズ(バズ・ラーマン監督)が、空間を如何にいろいろな次元で使うかという可能性を楽しんで探究していました。だから、特にパーティのシーンなど、より大きなシーンの奥行き感を演出するのに非常に面白い3Dの効果が生まれています。

衣装やアクセサリーということで言うと、もともと私は、生地の感触を大切にデザインしていて、特に俳優の顔周りの部分に気を付けています。なぜかというと映画の30%はアップで映し出されるので、ヘアやメイクを含め、襟足や、顔に近づく手のまわりのデザインを特に気を付けています。だから、3Dになるとテスクチャーなどが、更にしっかりと伝わるのではないかと思います。

キャリー・マリガン扮するデイジーのハンドピースや、ジュエリーが顔周りに出てきますが、より3Dの方がディテールを楽しめるということですか?

キャサリン・マーティン:それは間違いないです。ジュエリーを含め、例えばレオ(ギャツビー役のレオナルド・ディカプリオ)のリネンのスーツの間近に寄った時など、どの要素もしっかりと堪能できる映像になっています。

デイジーのハンドピースなどジュエリーは、ティファニーにより特別にデザインされたものです。ティファニーとのコラボレーションの経緯を教えてください。

キャサリン・マーティン:ティファニーこそ、映画「華麗なるギャツビー」に最もふさわしいジュエラーであると感じました。F・スコット・フィッツジェラルド自身がティファニーの顧客であったという理由だけではありません。

ティファニーの初代デザイン ディレクターであったルイス・コンフォート・ティファニーは、小説の中に描写されているロングアイランドの社交界に実際に出入りしていました。ティファニーのアーカイブは、この豊かな黄金時代を回想するにあたり、計り知れないほど貴重なリソースとなりました。

ティファニーで長年受け継がれている卓越性と精緻なクラフツマンシップの伝統により、私たちが新たに生み出した、あるいは再現したジュエリーの数々は、この並外れた小説の魅力と価値を十分に表現してくれることでしょう。

物語の軸となる、ギャツビーが暮らす贅を尽くした夢のような邸宅で催されるダンスパーティのシーンでは、プラダとミュウミュウのコスチュームがひときわ目を引きます。プラダとのコラボレーションはいかがでしたか?

キャサリン・マーティン:プラダとのコラボレーションは、1920年代にアメリカ東海岸の上流階級の人々の間に見られたヨーロッパスタイルを連想させます。当時は、特権階級の象徴であるアイビーリーグのスタイルと、グラマーで洗練された退廃的なヨーロッパスタイルを目指す人々による二つのグループの間でファッションの二分化が進んでいました。プラダとのコラボレーションは、まるでそのような2つの美意識の衝突を映し出すものだと言えます。

「タイタニック」以来、実に15年ぶりに純愛に生きる男を演じるレオナルド・ディカプリオをはじめ、メンズの衣装をブルックス ブラザーズが提供していますが、衣装はどのような役割を果たしましたか?

キャサリン・マーティン:原作を書いたF・スコット・フィッツジェラルドの作品において、ブルックス ブラザーズは、アメリカの名士が愛用する究極の紳士服店として何度となく言及されています。

このような結びつきがあったからこそ、今回のコラボレーションは本格的なものになりました。原作のキャラクターが身に着けているという点と、フィッツジェラルド自身も顧客であったので、我々は、大きな理想としてこの作品で使用したいと考えました。ブルックス ブラザーズは、素晴らしいイブニングウェアを手掛けており、パーティーのシーンでは背景にいるキャラクターまで当時のデザインを際立たせることができたと思っています。

【映画「華麗なるギャツビー」】
ストーリー:ある日、どこからともなく、その男は現れた。いとも簡単に、宮殿のような豪邸を買い、夜ごと大勢の客を招き、豪華絢爛なパーティーを繰り広げる。彼の名は、ギャツビー。どこで生まれたのか、どうやって莫大な財産を築いたのか、今何の仕事をしているのか─誰も彼の素性を知らない。果たして、息を呑むほどの派手な暮らしの目的は─?その秘密を知ったとき、それほどまでに切なく純粋すぎる愛が、この世に存在することに、誰もが驚かずにはいられない─。

ジェイ・ギャツビー役にアカデミー賞ノミネートのレオナルド・ディカプリオ(「ブラッド・ダイヤモンド」「アビエイター」)、ニック・キャラウェイ役にトビー・マグワイア、トム・ブキャナン役にジョエル・エドガートン、その妻デイジー役にアカデミー賞ノミネートのキャリー・マリガン(「17歳の肖像」)。

キャスト: レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン
監督: バズ・ラーマン(「ロミオ+ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」)
原作: F・スコット・フィッツジェラルドの小説「グレード・ギャツビー」
美術・衣装: キャサリン・マーティン(「ロミオ+ジュリエット」「ムーラン・ルージュ」)
配給: ワーナー・ブラザース映画
(C) 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved

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