手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」を舞台化。ミュージカル『ブラック・ジャック』が、東京・アイ エム エム シアター(IMM THEATER)にて2025年6月28日(土)から7月13日(日)まで上演され、新潟、名古屋、浜松、札幌、兵庫でも公演を行う。主演は坂本昌行。各公演のチケット一般発売日は5月25日(土)。
原作となる手塚治虫の漫画「ブラック・ジャック」は、無免許の天才外科医ブラック・ジャックが主人公の医療漫画。ブラック・ジャックは死に直面している重症患者を奇跡的に助ける一方、その治療の代償として莫大な代金を請求することから、医学界においてはその存在すらも否定されている。それでも患者は最後の望みを託し、あらゆる医者から見放された患者たちが彼の元を訪れるのだった。
医療漫画の金字塔とされる「ブラック・ジャック」は、1973年に「週刊少年チャンピオン」で連載を開始。それ以来、現在に至るまで根強い人気を集め続けている。
ミュージカル『ブラック・ジャック』では、手塚治虫が生み出した世界観を今一度掘り下げ、「命の価値」「再生」をテーマにした物語を歌と演技によって描き出していく。演出は、『ピアフ』『カリギュラ』なども手掛けてきた舞台演出家の栗山民也が担当する。また、脚本は劇団「ラッパ屋」主宰の鈴木聡、音楽は笠松泰洋が手掛ける。
ミュージカル『ブラック・ジャック』で主人公のブラック・ジャックを演じるのは、数々のミュージカル作品で主演を演じ、『ホリデイ・イン』にも出演している坂本昌行。また、ブラック・ジャックにより人の姿となった女の子、ピノコ役はミュージカル初挑戦となる矢吹奈子が、安楽死の必要性と正しさを信念とする医師ドクター・キリコ役は味方良介が演じる。
主人公ブラック・ジャック…坂本昌行
本名は間黒男。天才的な技術を持つ外科医だが、医師免許は持っていない。世界中で死の危機にさらされた重症の患者をいつも奇跡的に助ける一方、法外な治療費で闇医者、守銭奴、と悪い評判もある。黒いコートがトレードマーク。
ピノコ…矢吹奈子
双子の姉の体内に18年いた畸形嚢腫(きけいのうしゅ)を、ブラック・ジャックが摘出し、人工の身体を与えて人の姿にした。自身のことを18歳の「レレイ(レディ)」であると自称している。おかっぱ頭と4つのリボンがトレードマーク。
ドクター・キリコ…味方良介
安楽死を専門とし、死神と呼ばれる医師で、ブラック・ジャックとは度々衝突している。もともとは軍医だった。片目に眼帯をし、こけた頬と長い白髪がトレードマーク。
女優・真理子…大空ゆうひ
映画の主演に抜擢され、スターになろうとしている新進気鋭の女優。謎の極度の拒食症状に見舞われ、初主演映画の撮影中に倒れたことからブラック・ジャックの診察を受ける。
医師・白川…今井清隆
女優・真理子の叔父で医師。原因不明の病に侵された姪を救うため、ブラック・ジャックに依頼する。